ビーチバレーで北京五輪を目指す佐伯美香選手による「子育て日記」。2000年のシドニーオリンピックでは4位入賞、その後結婚・出産を経て、現役復帰したママさんプレーヤー・佐伯選手が、ミセスとしての競技生活、家庭のことや子育てのこと、さまざまな問題やその解決法等々、その時々に体験したこと、感じたことをお届けします。(不定期連載。今回はVol.11)
 佐伯・楠原ペア、国内開幕戦は2位、Wツアー初戦は13位!

 ビーチバレーの2007年シーズンが開幕! 国内開幕戦の愛知大会(4月27〜29日、愛知・新舞子マリンパーク)に出場した佐伯美香(ダイキ)・楠原千秋(湘南ベルマーレ)ペアは、決勝で小泉栄子・田中姿子(ともにフリー)ペアと対戦、1−2で惜しくも敗れ2位に終わった。
 ワールドツアー初戦となった中国オープン(5月2〜4日・上海)で佐伯・楠原ペアは予選を勝ちあがり本戦に出場、敗者復活2回戦でグルジアのペアに2−1で勝利。同3回戦でオーストラリア組に0−2で敗れ、13位となった。

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佐伯美香の「子育て日記」 vol.11!
 「シーズンイン!」


 いよいよ日本もビーチバレーのシーズン突入です。
 4月下旬の愛知大会を皮切りに、日本でも国内ツアーが始まりました。

 初戦の名古屋では、田中・小泉チームに決勝で敗れ、悔しい開幕となりました。この負けは、今年の大事なシーズンを迎えるにあたり、決して無駄にはしていけない1敗だと思っています。

 そして世界でのワールドツアーも5月の連休に上海大会よりスタートしました。
 結果は13位。まずまずのスタートでしょうか。
 一桁の結果を目標にして臨みましたが、最後は、シドニー金メダルのナタリーに負けてしまいました。

 内容としては、冬場のトレーニング、練習の成果が出ていたように思います。
 予選から本戦最後まで、計6試合をしましたが、最初から、最後まで、それほどパフォーマンスが落ちない状態で試合ができました。
 背が高いわけではない、パワーがすごくあるわけではないという私たちのようなチームは、いかにミスが少なく、安定したパフォーマンスを継続できるかということが重要になってきます。
 この状態をずっと継続していくためには、体力の継続、維持が大切ですので、ツアー中のトレーニング、ケアをしっかりしていきたいと思います。

 そして今後の予定は、5月の19、20日に宮崎のジャパンツアー。その翌週より13週連続ワールドツアーが予定されています。
 鬼のようなタイトなスケジュールですが、1大会、1試合、1セット…どれも気が抜けない今シーズンですので、怪我のないよう、気合を入れて、頑張ってきます。
 今後とも応援よろしくお願いします。

 先日、上海大会が終わり、3日ほど松山に帰り、つかの間の家族との生活をしてきました。
平塚合宿に入る当日、健太の幼稚園の親子遠足でした。去年は私が合宿中でしたので、主人が参加してくれましたが、今年は運よくスケジュールが合い、親子張り切って、現地に1番乗りして、楽しい時間を過ごしてきました。
 どうしても私が帰るとテンションの高い健太は、遠足時もやってくれました。全校生徒で親子一緒に、みんなで大きな一つの円になって、ダンスをしましょうというときに、円の中心で先生がダンスの説明をしている時、1人棒を振り回して、先生のおしりをつついてみたり、私が捕まえようとしたら逃げてしまう始末で、全校生徒の目の前で、親子で追いかけっこです。恥ずかしいやら、あせるやら…。
 そんな周りも気にせず、自分のやりたいことをやる健太は、きっと大物になってくれることでしょう…。

 なかなか幼稚園の先生や親御さんとゆっくりお話しすることが少ないのですが、いろいろな方が声をかけてくださり、健太の幼稚園の様子を教えてくださったり、私にとってもとても嬉しく、楽しい、充実した時間でありました。

 また長い遠征に入るので、次に主人や健太に会えるのは、8月の中旬になります。それまで家族それぞれ、大変な思い、苦労もあるかと思いますが、いつかそれが家族みんなにとっても大きな励み、良い思い出になるよう、みんなが次に会える日まで、頑張りたいと思います。

(07年5月16日・佐伯美香)

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