みなさん、ご無沙汰しています。五輪後の私は、トークショーやバレーボール教室などのイベントに呼んでいただくことも多く、週末を中心に全国各地に出かける日々です。
(写真:ダイキ三豊店でのサイン会/写真提供:ダイキ)
 でも基本的に平日は“主婦”。朝食をつくり、息子が学校へ出かけると、洗濯、掃除、買い物、そして夕食の支度と、家事に専念しています。

 買い物で近くのスーパーに出かけると時々、「ビーチバレーの佐伯さんですか?」と声をかけられることがあります。「オリンピック選手でも買い物に来られるんですね」とも。もちろんです(笑)。買い物もすれば、食事だってつくりますよ。

 そんなこんなで今はトレーニングらしいトレーニングはほとんどやっていません。食事の量は変わらないので、筋肉がどんどん贅肉になっているかもしれません(笑)。バレーボール教室などに招かれても思ったより体が動かず、「アレッ」と感じることもありますね(苦笑)。

 先日、倉敷で行われたママさんバレー教室では東京五輪の金メダルメンバー・河西昌枝さんをはじめ、大林素子さんやヨーコ・ゼッターランドさん、吉原知子さんなど、そうそうたるメンバーとともに参加させていただきました。思い出話に花が咲いたり、お子さんがいらっしゃる方と子育て相談をしたりと、現役時代にはできなかった話をしながら、楽しい時間を過ごせました。こういう貴重な経験も、自分がこれまで一生懸命やってきたご褒美なのかなと思っています。

 合宿や大会で遠征続きだった五輪前とは異なり、家族と一緒に過ごす時間はかなり増えました。それでも息子は学校から帰ってきて、2人きりになった時に、「もう(どこかへ)行かんの? もう行かんの?」とボソッと聞いてくることがあります。主人の前では、こんなことは絶対言わないのに……。息子にとって、やはり母親がいなかったのは、さびしかったんでしょうね。最近もイベントなどで家を留守にすることは多いのですが、家族旅行も兼ねて、行った先の温泉にみんなで入ったり、息子が感じていたさびしさを少しずつ、穴埋めできればと考えています。

 夏の北京五輪では初めて海外の大会へ息子を連れて行きました。試合前は完全に別行動でしたが、終わった後に万里の長城へ一緒に出かけましたね。息子は五輪がどんなに重要な大会か、あまり感じていなかったようですが、初めての中国を楽しんでいたように見えました。
 
 今、息子は学校から帰ると、勉強もそこそこに家でゲームばかりしています(苦笑)。運動会でリレーの代表に選ばれたり、走ることはそこそこ速いようですし、そろそろ何かスポーツをやってほしいなとの思いを持っています。

 スポーツは楽しいものであると同時に、勝負の厳しさも教えてくれます。何より「一生懸命やれば何だってできる」という自信を与えてくれます。息子に限らず、子どもたちにはスポーツを通じて、目標を持って努力することの大切さを知ってほしい。そう願っています。

 さて、息子には何のスポーツをやらせればいいでしょうね。もちろん、その前に本人がその気になってくれないといけないのですが……。

 年末にかけてもトークショーやバレーボール教室などが各地で開かれる予定です。お近くでご都合のつく方は、ぜひお越しください。お会いできるのを楽しみにしています。
(11月20日・佐伯美香)


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