二宮: お久しぶりです。今日は 「那由多(なゆた)の刻(とき)」を飲みながら、いろいろとお話を伺いたいと思います。小椋さんの飲み方は?
小椋: 打ち上げなんかではグイグイと飲みますけど、普段は好きなお酒をチビチビやるのが好きですね。


二宮: どんなお酒が好きですか?
小椋: 特に苦手なものはないので、人に薦められたものを飲むという感じですね。

二宮: 焼酎は?
小椋: 実はほとんど飲んだことがないんです。だから、逆に今日は楽しみにしてきました!

二宮: 今日は「那由多(なゆた)の刻(とき)」のソーダ割りをご用意いたしました。いかがですか?
小椋: うわぁ、すごくいい感じですね。口あたりがすっきりしていて、とても飲みやすい。焼酎って美味しいんですね。これは結構、飲んじゃいそうです!

 現役生活に未練なし!

二宮: 現役を引退されて1年半くらい経ちますが、また現役に戻りたいなという気持ちがわいてくることは?
小椋: それが、全くないんです(笑)。あのきつい練習に戻れって言われても、ちょっと無理ですね。

二宮: 引退してしばらくすると、もう一度やりたいと言う人は結構いるのですが、小椋さんには全くなさそうですね。
小椋: はい、ないですね。多分、自分の中で納得して引退を決めたからだと思います。

二宮: 全てやり切ったと?
小椋: 「やり切った」というとちょっと違うかもしれませんが、引退することは他の誰でもなく、自分で決めたことですからね。気持ちが整理されているのかもしれません。逆に引退後にまた復帰する方たちはすごいですよ。また厳しい練習に耐えなければいけないわけですから、気持ちを奮い立たせないと無理ですからね。相当な覚悟が必要だと思います。

二宮: それでもバドミントンの試合を観たら、「私だったら、こうやるのに!」なんていう気持ちになりませんか?
小椋: いえいえ(笑)。現役時代は海外の大会に出て、世界のトップと戦ってきましたから、国内の試合を見ても「日本のレベルはこんなものなのかな」なんて思ったりしていましたが、今は純粋に「うわ、すごいな!」と思いながら楽しんで見ています。

 仰天! シャトルの重量調整法

二宮: 先輩の陣内貴美子さんから面白いことを聞いたことがあります。バドミントンは屋内スポーツなのに、風の影響を受けるそうですね。
小椋: はい、とてもありますね。しかも、会場によって吹き方が違うんです。一番特徴的なのは、代々木第二体育館。あそこは完全に吹き抜けになっているので、風がどこからでも入ってくるようになっているんです。普通は風が入る場所が決まっているので、風の方向は一方通行。向かい風になるか、コートチェンジをすれば追い風になるか。ですから、対応のしようがあるんです。ところが、代々木は風が円形状にグルグルと舞っている状態なんです。だからコートによって風の向きが違ってくる。ここのコートは後ろから来ているかと思えば、他のコートでは右方向から吹いていたり……。代々木でやるのを嫌がっていた選手が多かったですね。

二宮: コートごとに違うのでは、対応するのにもひと苦労ですね。
小椋: そうなんです。以前は代々木で国際大会も行われていたのですが、海外選手にも不評だったためか、最近では東京体育館が使われるようになっています。

二宮: 風の向きは追い風と向かい風でしたら、どちらの方が有利なんですか?
小椋: 相手はもちろん、季節によっても違ってきます。というのも、シャトルは気温が高ければ高いほど飛ぶんです。だから夏は飛んで、冬は飛ばない。ただ、冬でも体育館に大勢の人がつめかけて気温が上がると、夏みたいに飛ぶんですよ。

二宮: へぇ、それは面白い! 確かシャトルには種類があるんですよね。
小椋: はい、そうです。重さが違うんですけど、重い方から1番、2番……5番と5種類あります。会場の気温を考慮して主催者が何番のシャトルを使用するかを決めるのですが、試合途中でどんどん人が増えて「このシャトルでは飛びすぎるな」と感じることもあるんですね。そういう場合は「他のシャトルにしましょう」と相手と話し合って、お互いの了承が得られれば替えることができるんです。

二宮: そのあたりは臨機応変なんですね。
小椋: ところが、会場によっては他の番号のシャトルが用意されていないこともあるんです。

二宮: そういう場合は諦めるしかない?
小椋: いえ。シャトルの羽根を折るんです。

二宮: えっ!? 羽根を折ってもいいんですか?
小椋: はい。お互いが承諾さえすれば、大丈夫です。重くしたいときは外側に、軽くしたい時は内側に折ります。

二宮: 相手がダメと言うこともあるんですか?
小椋: ありますよ。選手同士で折り合いがつかない場合は、最終的には審判の判断ですね。一番後ろから試打をして、「このシャトルでは飛び過ぎるから替えましょう」と。それで他の番号のシャトルがなければ折ることが許されます。

二宮: 折り方は決まっているんですか?
小椋: シャトルは16枚の羽根からできているのですが、2つおきに折る場合もあれば、1つおきに折る場合もあります。極論を言えば、全部折る場合もあるんです。

 インドネシアは風に強い!

二宮: 風の影響を受けないような技術も必要ですね。
小椋: インドネシアの選手はそれができます。相手に打ち込まれないように、ネットぎりぎりを狙って沈めてくるんです。そうすると、たとえスマッシュを打たれても、ネットぎりぎりに打ち返すことで、相手はもうシャトルを上げるしかありませんから、攻撃を封じ込めることができるんですよ。そうしたら、今度は自分たちが優位に攻撃できるようになる。

二宮: ネット際に沈めることで、相手は拾うので精一杯になってしまうというわけですね。
小椋: はい。ですから、インドネシアの選手はシャトルが飛び過ぎても、沈めてくるので風の影響はそれほど受けないんです。一方、私たちはコートを大きく使うプレーを得意としていましたので、打つときには力の調整が必要になる。でも、風が吹いていると、その調整が難しくなるんですね。だから私たちは飛び過ぎるシャトルだと替えてほしいと言うんですけど、インドネシアの選手はなかなか承諾してくれなかったですね。結局、そのまま試合をやって、終始相手のペースで終わってしまうことがよくありました。

二宮: なぜ、インドネシアの選手はネット際に沈めてくるプレーを得意としているのでしょうか?
小椋: 指導法が違うんだと思いますね。日本人は型にはまった指導をされるので、プレー自体も型にはまってしまうんです。でも、インドネシアはいたって自由。練習にしても、プレーというよりも、それこそ遊ぶ感覚でやっているんです。だからこそ、テクニックはすごいものをもっていますよ。私たちが見ても思わず「うわっ!」と思うようなラケットさばきをするんです。だからネットに沈めるプレーも得意なんだと思います。

 勝敗のカギは体力差にあり

二宮: 北京オリンピックでは中国の強さには圧倒されました。彼我の違いはどこにあるのでしょう?
小椋: 確かにトレーニングもあるかもしれませんけど、それにしても見るからに筋肉のつき方が違いますよね。「どうしたらそんな体になるの?」っていうくらい、モリモリですから。でも、メンタルでは日本の選手も負けていないと思います。

二宮: 確かに日本人には我慢強さがありますからね。ただ、最後は体力勝負なのかなと。いくら精神力があっても、体が動かなくては拾えませんからね。
小椋: そうなんですよね。中国とやると、たとえ1ゲーム目をとっても2ゲーム、3ゲームと取られて負けるパターンが多いんです。つまり最後は私たちの足が動いていないということなんですよね。ところが、中国の選手は最後まで動けているんです。この違いはどこにあるかというと、試合の入り方だと思うんです。私たちからすれば、技術もスピードもパワーも格上の中国に勝つには、1ゲーム目から全力でいくしかない。でも、そうすると、結局は体力がもたずに2ゲームくらいで疲れ果ててしまうんです。一方、中国の選手はいつものペースでプレーしていますから、最後まで体力がもつんですね。

二宮: 特に小椋さんは日本人には珍しくパワーヒッターでしたから、「小椋をつぶせば勝てる」と標的になっていたのでは?
小椋: そこまで思われていたかはわかりませんが、確かにランキングが上がれば上がるほど、マークされていたような気がします。特に中国や韓国は、力をつけてきた新鋭の選手を徹底分析してつぶそうとしてくるんです。私たちもそれまでうまくいっていたプレーが、急に通用しなくなったりすることもあって、コーチが「結構、マークされだしてきたな」と言っていました。

 お酒の決め手はのどごし!

二宮: ところで、今年2月に神戸製鋼ラグビー部の山本大介さんとご結婚されたとか。おめでとうございます。
小椋: ありがとうございます。

二宮: 毎日、ご飯を作ったりしているんですか?
小椋: はい。料理は好きなんです。でも、きれいに盛り付けることはできないので、見た目はすごく不細工なんですけどね(笑)。

二宮: 得意な料理は?
小椋 煮込みハンバーグかな。いろいろと凝った料理にも挑戦するんですけど、「美味しい」とは言ってくれるものの、結局、男の人はハンバーグとかカレーライスが好きみたいですね。

二宮: ご主人は現役のラグビー選手ですから、栄養管理などもされているんでしょうか。
小椋: 栄養をつけてほしいので、いつも7品くらいは作りますね。でも、うまい人は4品くらいでバランスのとれた食事が出せるんでしょうけど……。私の場合は品数が多いので、ダンナからも「動かなかったら、きっと太るだろうね」と(笑)。ちょっとカロリーオーバー的なところはあるかもしれませんが、ラグビー選手は体を大きくしないとダメなので、ちょうどいいかなと。

二宮: ご主人とお酒を飲まれることもあるんですか?
小椋: 外食をした時に飲むことが多いですね。あとはダンナのチームメイトや友達が遊びに来たときに、みんなでワイワイ飲んだりします。

二宮: では、次はこの「那由多(なゆた)の刻(とき)」を薦めてみてください。
小椋: はい、そうですね! この「那由多(なゆた)の刻(とき)」はブランデーのような香りがしますね。ブランデー自体はあまり得意ではないのですが、これはスッとのどに入っていきます。私、のどごしがいいかどうかで、お酒の好き嫌いが決まるんです。「那由多(なゆた)の刻(とき)」は、まさにのどごしスッキリで美味しい!

(後編につづく)


<小椋久美子(おぐら・くみこ)プロフィール>
1983年7月5日、三重県生まれ。小学2年からバドミントンを始め、四天王寺高校時代に潮田玲子と出会う。2002年、潮田と共に三洋電機に入社。2004年から全日本総合女子ダブルス5連覇を達成するなど、“オグシオ”の愛称のもと、名実ともに日本の女子バドミントン界を牽引した。08年北京五輪に出場し、5位入賞を果たす。2010年1月に現役を引退。現在はバドミントン教室や講演など普及活動に尽力し、幅広く活躍している。

★今回の対談で楽しんだお酒★[/color]

長期に渡り、樫樽の中で貯蔵熟成した長期貯蔵の本格そば焼酎「那由多(なゆた)の刻(とき)」。豊かな香りとまろやかなコクの深い味わいが特徴。国際的な品評会「モンドセレクション」2011年最高金賞(GRAND GOLD MEDAL)受賞。

提供/雲海酒造株式会社

<対談協力>
おうどん銀座うらら
東京都中央区銀座8−6−15 ホテルコムズB1
TEL:03-6228-5800
営業時間:
7:00〜10:00(朝食)月〜日・祝 
11:30〜04:00(L.O.03:00)月〜金  
11:00〜22:00(L.O.21:00)土・日・祝

☆プレゼント☆
小椋久美子さんの直筆サイン色紙を長期貯蔵本格そば焼酎「那由多(なゆた)の刻(とき)」(720ml、アルコール度数25度)とともに読者3名様にプレゼント致します。ご希望の方はより、本文の最初に「小椋久美子さんのサイン色紙希望」と明記の上、下記クイズの答え、住所、氏名、年齢、連絡先(電話番号)、このコーナーへの感想や取り上げて欲しいゲストなどがあれば、お書き添えの上、送信してください。応募者多数の場合は抽選とし、当選は発表をもってかえさせていただきます。たくさんのご応募お待ちしております。なお、ご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。
◎クイズ◎
 今回、小椋久美子さんと楽しんだお酒の名前は?




 お酒は20歳になってから。
 お酒は楽しく適量を。
 飲酒運転は絶対にやめましょう。
 妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。

(構成:斎藤寿子)
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