体操の北京五輪代表決定競技会を兼ねたNHK杯最終日は5月5〜6日、岡山市の桃太郎アリーナで男女個人総合計2回を行い、アテネ五輪の体操男子団体総合金メダルメンバーの冨田洋之(セントラルスポーツ)が4月の第2次選考会の持ち点と合わせ合計274.400点を出し、2年ぶり4度目の優勝を果たし、2大会連続の五輪代表に決定した。
 冨田のほか、個人総合の結果から2位の内村航平(日体大)と3位の坂本功貴(順大)が代表に決定。このほか、種目別順位によるポイントの合計得点から、鹿島丈博(セントラルスポーツ)、沖口誠(コナミ)、中瀬卓也(徳洲会)が代表入りを果たした。

 冨田と鹿島を除く4選手が五輪初代表となり、アテネ五輪で男子体操の主将を務めた米田功(徳洲会)は8位となり、代表入りを逃した。米田は試合後、現役引退を表明した。

 このほか、五輪連続出場を目指した塚原直也(朝日生命)、昨年の世界選手権の個人総合で銅メダルを獲得した水鳥寿思(同)も代表入りはならなかった。

 女子は大島杏子(朝日生命ク)が6年ぶり2度目の優勝。上村美揮、美濃部ゆう、鶴見虹子(いずれも朝日生命ク)、新竹優子(大阪・羽衣学園高)、黒田真由(中京大)が五輪代表に決まった。