グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が好評配信中です。幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手や各界の著名人などをゲストにお招きします。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。現在、北京五輪で金メダルに輝いた女子ソフトボール日本代表で捕手として活躍した峰幸代選手(ルネサス高崎)、国立スポーツ科学センター医学研究部・副主任研究員の小松裕先生との対談を公開中です。
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 当サイトでは峰選手との対談の一部を特別にご紹介します。
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 15%の選手が喘息?

小松: 実は五輪に出場するようなアスリートでも、喘息の症状を持った選手が結構いることが最近わかってきました。たとえば風邪を引きやすくて、しょっちゅう咳が出たり、練習が終わると咳込んだりする選手は、その可能性がある。峰さんのように子どもの頃から喘息にかかっている方は診断、治療しやすいのですが、今、言ったようなケースは僕たちも風邪の症状だと見逃していることもある。

二宮: 今回の五輪代表選手の中で喘息の疑いがある人はどのくらい?

小松: 明らかな喘息の症状がみられる選手は5%程度ですが、簡易検査では全体の15%ほどに喘息の疑いが出ました。

二宮: そんなにいるんですか!?

小松: もちろん本当に喘息と判定するには詳しい検査が必要ですが、外国では全選手の50%に喘息の可能性があるとのデータもあります。そう考えると、喘息は決して特殊な病気ではないんです。しっかり治療すればオリンピック選手にだって、いくらでもなれる。

二宮: 五輪に出場するような選手は連日、激しい練習を積んでいますから、息苦しいのがトレーニングのせいか、喘息の症状のせいかわからない面もあるのでしょうね。

小松: そうですね。息苦しい時に喘息の治療薬を使ったら、状況が改善したという選手もいました。これは喘息による息苦しさだった可能性が高い。
 峰さんの場合は時々、発作が出ていたということなので喘息と診断できましたが、そうでなければ息苦しさがトレーニングのせいだと見過ごされがちです。

:   私も体力がついて発作が少々出ても耐えられるから治ったと思っていました。

二宮: 大丈夫との思い込みが一番怖いということですね。海外で急に発作が起きたりすると、薬も簡単には用意できません。せっかくの国際大会を棒に振ってしまうことになる。
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