27日、日本サッカー協会(JFA)は6月1日のモンテネグロ戦(静岡スタジアムエコパ)と同5日のコロンビア戦(埼玉スタジアム)に臨む日本代表メンバー25名を発表した。DF中田浩(バーゼル)、GK楢崎(名古屋)がオシム体制で初選出。3月24日のペルー戦でオシムジャパンに初召集されたMF中村俊(セルティック)とFW高原(フランクフルト)も選ばれた。
 所属クラブで目覚ましい活躍を見せる中田浩と楢崎が、アジア杯を控えるオシムジャパンに加わった。中田浩は左サイドバックを定位置に、バーゼルのリーグ2位に貢献。楢崎も5月13日のJ1第11節横浜FM戦、24日のナビスコ杯新潟戦でPKをストップするなど、気迫のこもったプレーでチームを牽引している。

 2人とも経験は十分。W杯には、中田浩は02年日韓大会から2大会連続、楢崎は98年フランス大会から3大会連続で出場している。若い選手が多い現日本代表にとっては心強い存在になりそうだ。

 また、北京五輪世代のU-22代表からはMF水野(千葉)、MF家長(G大阪)ら5人が飛び級で選出。右足付け根痛のDF闘莉王(浦和)、左腰肉離れのDF加地(G大阪)は召集が見送られた。

 オシム監督は「選ばれた選手たちの名前そのものがメッセージである。Jリーグの試合ごとに調子が良かったり、悪かったりした選手ではなく、ある程度の長い期間で良いプレーをしている選手を選んだ。なかには、チームの成績や調子が悪くて呼ばれていない選手や、逆にチームが好調なおかげで呼ばれた選手もいる」とコメントを寄せた。

 キリン杯は3連覇を目指す7月のアジア杯に向けた最終調整の場となる。チームは28日に静岡県内に集合。29日の練習試合を含めたトレーニングを経て、6月1日のモンテネグロ戦に臨む。

<日本代表メンバー27人>
GK
川口能活(ジュビロ磐田)
※楢崎正剛(名古屋グランパス)
川島永嗣(川崎フロンターレ)

DF
中澤佑二(横浜F・マリノス)
坪井慶介(浦和レッズ)
※中田浩二(バーゼル)
駒野友一(サンフレッチェ広島)
水本裕貴(ジェフ千葉)
青山直晃(サンフレッチェ広島)

MF
中村俊輔(セルティック)
橋本英郎(ガンバ大阪)
羽生直剛(ジェフ千葉)
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
鈴木啓太(浦和レッズ)
阿部勇樹(浦和レッズ)
今野泰幸(FC東京)
山岸智(ジェフ千葉)
藤本淳吾(清水エスパルス)
水野晃樹(ジェフ千葉)
本田圭佑(名古屋グランパス)
家長昭博(ガンバ大阪)

FW
高原直泰(フランクフルト)
播戸竜二(ガンバ大阪)
巻誠一郎(ジェフ千葉)
佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
矢野貴章(アルビレックス新潟)

※オシム体制初招集選手

<キリン杯 大会日程>
◇6月1日(金) 
日本 × モンテネグロ(静岡スタジアム・エコパ、19:10キックオフ)
◇6月3日(日) 
モンテネグロ × コロンビア(松本・総合球技場アルウィン、13:15キックオフ)
◇6月5日(火) 
日本 × コロンビア(埼玉スタジアム2002、19:20キックオフ)