11月25日からスタートする明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップの大会概要発表会見が14日、都内のサッカーミュージアムで行われた。会見にはJリーグ・村井満チェアマン、ファーストステージ覇者の浦和レッズ・槙野智章らが登壇した。槙野は11年ぶりの開催となるチャンピオンシップに向け、「注目されればされるほど、燃える」と意気込みを語った。
(写真:Jリーグ杯とともに記念撮影をする槙野<左>とJリーグ女子マネージャーの佐藤美希<右>)
 年間優勝を争うチャンピオンシップがリニューアルして帰ってくる。2004年まで行われていたチャンピオンシップはファーストステージの覇者と、セカンドステージの覇者の2クラブがタイトルを争うものだった。

 だが、今年からスタートするチャンピオンシップは、ファーストステージの覇者、セカンドステージの覇者、年間順位1位、2位、3位の最大5クラブがトーナメント方式で凌ぎを削る形式となる。仮に現時点の順位で出場クラブを決めた場合、ファーストステージ覇者で年間順位2位の浦和、現在セカンドステージ1位で年間順位1位のサンフレッチェ広島、そして年間順位が3位のFC東京の3チームとなる。年間順位1位が広島、2位が浦和のため、ダブりが発生しているが、4位以下のクラブからの繰り上げ出場はない。このように、最低3クラブ、最大5クラブでのトーナメント方式で行われる。

 ファーストステージ優勝で、いち早く出場権を手にしている槙野は「自分たちが初代チャンピオンを獲るべく、歴史に、記録に、記憶に残るような試合内容と結果を出していきたい」と目に力を込めて目標を口にした。さらに、チャンピオンシップの注目ポイントは、という質問に対しては「浦和レッズの槙野智章ということに変わりはない」とムードメーカーらしい受け答えで会場を沸かせた。

 檀上で輝くファーストステージ優勝トロフィー、セカンドステージ優勝トロフィー、そしてJリーグ杯を目の前にして槙野は、「素晴らしい物を全部獲れるように頑張りたい」と決意を新たにする。ファーストステージ優勝は果たしたが、セカンドステージは残り7節で6位と、ここからが正念場だ。「今の状況だったり、今、しているプレーを考えると、残りの2つを手にすることはまだまだできない。失速の浦和と言われているが悔しい経験を糧にチーム一丸となってがんばりたい」。チームの中心選手として、巻き返しを誓った。

 チャンピオンシップの日程は1回戦が11月25日、準決勝が11月28日。決勝のみホームアンドアウェー方式で、第1戦が12月2日、第2戦が12月5日に行われる。決勝の2試合は第1戦がTBS、第2戦がNHKで放送される。村井チェアマンは「Jリーグがゴールデンタイムに地上波放送されるのは11年ぶり。最高峰のサッカーを日本国民の多くの皆様にご紹介できます」と喜ぶ。同チェアマンは「新たな大会形式でいろいろな課題が出るかもしれません」と前置きしつつも、「こうしたチャレンジを重ねていく」と、試行錯誤しながら、リーグを活性化させる考えを示した。