世界競泳2007第3日は23日、千葉県国際総合水泳場で男女8種目の決勝などを行い、男子200メートル平泳ぎでは日本のエース北島康介(日本コカ・コーラ)が2分10秒02で金メダルを獲得した。
 予選を2分11秒38のトップタイムで通過した北島は、決勝でも前半から世界記録を上回るペースで飛ばすと、ラスト50メートルで疲れを見せ後続に差を詰められたものの、2分10秒02で優勝、100メートルとの2冠を達成した。
 レース後のインタビューでは、「優勝して当たり前と思われているし、怪我をしても皆さんが応援してくれたので、何とかその期待に応えたかった」と息を切らせながらも、ホッとした表情を見せた。
 男子200メートル背泳ぎでは、予選を6位で通過した大阪・近大付高3年の入江陵介(イトマンSS)が後半に驚異的な追い上げを見せ、1分57秒30の高校新記録で優勝。予選を2位で通過した森田智己(セントラルスポーツ)は2位となり、日本人選手が金、銀メダルを獲得した。
 初の国際大会での金メダル獲得の快挙を成し遂げた入江は「感謝の気持ちでいっぱいです。後半、すごくきつかったけど、みなさんの応援が聞こえて、自分のパワーになった。来年に向けて、まだまだ自分に足りない部分は大きいので強化して、北京五輪では良い結果を残したい」と笑顔で語った。
 2位に入ったこの種目の第一人者・森田は、100メートル(銅メダル)に続く表彰台に「200でもメダルを獲れるとは思っていなかった。2種目でメダルが取れたのは嬉しい。みなさんの応援のおかげ」と語り、金メダルを獲得した入江に対しては「レース前、『緊張してダメです〜』と言っていたのに、1位かよ、と(笑)。ホント、やってくれるわ」と、森田流の表現で称えた。

 このほか、女子200メートル背泳ぎでは中村礼子(東京SC)が2分9秒91で銅メダル、伊藤華英(セントラルスポーツ)は4位に続いた。アテネ五輪金メダルのカースティ・コベントリー(ジンバブエ)が2分6秒83で優勝した。
 同200メートル平泳ぎは田村菜々香(東海大)が2分25秒05で銅メダル、種田恵(JSS長岡)は4位だった。同100メートルバタフライの加藤ゆか(山梨学院大)は6位。男子1500メートル自由形は世界記録保持者のグラント・ハケット(オーストラリア)が14分48秒70で制し、松田丈志(ミズノ)は7位だった。