北京五輪の前哨戦となる国際大会が日本で開催される。
 8月21日〜24日、千葉県国際総合水泳場で開催される「世界競泳2007インジャパン」の会見が21日、都内で行われた。大会の概要発表および参加国状況、招待選手状況、日本代表ウェアなどが発表されたほか、北島康介(日本コカ・コーラ)、森田智己(セントラルスポーツ)、松田丈志(中京大学大学院・Speedo Racing Team)、伊藤華英(セントラルスポーツ)、寺川綾(ミズノ)の5人の代表選手が大会への意気込みを語った。
(写真:「世界競泳2007インジャパン」での活躍が期待される日本代表選手たち)
 今春の世界水泳(3月18日〜4月1日、オーストラリア・メルボルン)で男子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得、また参戦したばかりの欧州グランプリでは3戦連続2冠を達成するなど、好調を維持している北島は、「(日本代表の)ジャージを着ると身がひきしまる。日本代表として良いところをお見せしたい。せっかく日本でやる国際大会なので、夢を与えられるように頑張りたい」。
 今大会で世界記録を出せば、北京五輪代表に内定することについて質問されると「厳しい条件だが、狙えるポジションにいるかぎり、記録には挑戦し続けたいし、世界記録を目標にしなければ、北京五輪では戦えないと思う。良いコンディションづくりをして、良い結果を残せるように頑張りたい」と力強く語った。

 200メートルバタフライと自由形での活躍が期待される松田は、「北京五輪では200メートルバタフライで戦いたいと思っているので、まずはその種目で世界の選手に負けないように頑張りたい」と話し、15分06秒28の日本記録を持つ1500メートル自由形に関して「ぜひ日本で(日本人初の)14分台で泳ぎたい」と意気込む。
 アテネ五輪100メートル背泳ぎ銅メダリストの森田は「日本カラーのこのジャージで、大和魂を見せつけたい。大会2日目は僕の誕生日。自分に良い誕生日プレゼントとなるように頑張る」、女子背泳ぎの伊藤は「3月のメルボルンでは自分の泳ぎができなかったので、自分の泳ぎに徹して、ベストを大幅更新したい」と、それぞれ意欲を見せた。
 また、アテネ五輪以来の日本代表入りとなる女子背泳ぎの寺川は「(代表は)久しぶりということもあってチャレンジするということが気持ちの中で大きい。チャレンジ精神を持って、納得のいく泳ぎがしたい」と笑顔で抱負を語った。

 2001年に福岡で行われた世界水泳以来の大きな国際大会となる「世界競泳2007インジャパン」。
日本のみならず、オーストラリア、中国など各国のトップスイマーが集結し、来年の北京五輪の前哨戦としての熱い戦いが予想される。


世界競泳2007 イン ジャパン
<開催概要>

■日程 2007年8月21日(火)〜24日(金)
■会場 千葉国際総合水泳場(千葉県習志野市)
■主催 財団法人日本水泳連盟
■大会HP http://www.japan2007.org/