2 25日、「NPB AWARDS 2015 supported by リポビタンD」で今季活躍した選手などが表彰を受けた。最優秀選手(MVP)にはセ・リーグは山田哲人(東京ヤクルト)が、パ・リーグは柳田悠岐(福岡ソフトバンク)のトリプルスリーコンビがともに初受賞した。また、最優秀新人賞にはパ・リーグは有原航平(北海道日本ハム)とセ・リーグからは山崎康晃(横浜DeNA)と、いずれも大卒のドラフト1位ルーキーが選ばれた。

 

 セ・パ両リーグともに、MVPに選ばれたのは打率3割、本塁打30本、盗塁30個以上を達成したトリプルスリーコンビだ。セ・リーグMVPの山田は打率.329、本塁打38本、盗塁34個を記録。パ・リーグMVPの柳田は打率.363、本塁打34本、盗塁32個。2人はキャリアハイをマークした。

 

 今季の山田は、レギュラーシーズンでは主に3番に座り、チームの14年ぶりの優勝に大きく貢献した。本塁打、盗塁、出塁率と3部門でリーグトップ。打率、打点でも2位に入るなど、目覚ましい成績を収めた。日本シリーズでは、1試合3打席連続ホームランというNPB史上初の偉業を達成。誰が見ても文句なしの受賞だった。壇上に上がった山田は「非常に光栄です。色々な方に支えられて乗り越えて、トリプルスリーを達成できました。感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張っていきたい」と喜んだ。

 

 ソフトバンクの柳田は昨年よりもホームラン数を倍にするなど、打撃面が飛躍的に成長した。持ち味であるフルスイングはそのままに、確実性が上がった。シーズン最多安打記録を更新した秋山翔吾(埼玉西武)とのハイレベルな首位打者争いを制した。スピーチでは「監督、コーチ、チームメイトのおかげです」と周りへの感謝の気持ちを述べた。チームの日本一連覇に貢献したスラッガーだったが、終盤のケガもあってかまだまだ暴れたりなかった様子。「(来年は)全試合に出場してホームラン40本、盗塁40個を達成することを目指して頑張りたい」とNPB史上初となる40&40への挑戦を誓った。

 

【セ・リーグ】

<ベストナイン>

 

投手   前田 健太(広島東洋)2年ぶり3度目

捕手   中村 悠平(東京ヤクルト)初受賞

一塁手  畠山 和洋(東京ヤクルト)初受賞

二塁手  山田 哲人(東京ヤクルト)2年連続2度目

三塁手  川端 慎吾(東京ヤクルト)初受賞

遊撃手  鳥谷 敬(阪神)3年連続6度目

外野手  筒香 嘉智(横浜DeNA)初受賞

     福留 孝介(阪神)9年ぶり4度目

     平田 良介(中日)初受賞

 

<最優秀監督賞>

真中 満(東京ヤクルト)

 <スピードアップ賞>

高木 勇人(巨人)

 <特別賞>

山田 哲人(東京ヤクルト)※トリプルスリー達成を讃えて

山崎 康晃(横浜DeNA)※日本新記録となる新人最多のシーズン37セーブ達成を讃えて

<功労賞>

山本昌(中日)

和田 一浩(中日)

谷繁 元信(中日)

小笠原 道大(中日)

< カムバック賞 >

館山 昌平(東京ヤクルト)

 

【パ・リーグ】

<ベストナイン>

 

投手    大谷 翔平(北海道日本ハム)初受賞

捕手    炭谷 銀仁朗(埼玉西武)初受賞

一塁手   中田 翔(北海道日本ハム)初受賞(他に外野手で2度)

二塁手   田中 賢介(北海道日本ハム) 3年ぶり6度目

三塁手   中村 剛也(埼玉西武)3年ぶり5度目(他にDHで1度)

遊撃手   中島 卓也(北海道日本ハム)初受賞

外野手   秋山 翔吾(埼玉西武)初受賞

      柳田 悠岐(福岡ソフトバンク)2年連続2度目 

      清田 育宏(千葉ロッテ)初受賞

指名打者  李 大浩(福岡ソフトバンク) 初受賞(他に一塁手で1度)

 

<最優秀監督賞> 

工藤公康監督(福岡ソフトバンク)

<スピードアップ賞>

牧田和久(埼玉西武)

<特別賞>

柳田 悠岐(福岡ソフトバンク)※トリプルスリー達成を讃えて

デニス・サファテ(福岡ソフトバンク)※パ・リーグ新記録となるシーズン41セーブ達成を讃えて

 デニス・サファテ(福岡ソフトバンク)※パ・リーグ新記録となる43イニング連速奪三振達成を讃えて

中村 剛也(埼玉西武)※日本新記録となる通算満塁本塁打16達成を讃えて

聖澤 諒(東北楽天) ※日本新記録となる外野手連続守備機会無失策927達成を讃えて

<功労賞>

西口 文也(埼玉西武)

谷 佳知(オリックス)

 

【コミッショナー特別表彰】

<特別賞>

秋山 翔吾(埼玉西武)

※日本新記録となるシーズン最多安打記録(216安打)達成を讃えて

<特別賞>

谷繁 元信(中日)

※プロ野球最多試合出場(通算3021試合出場)達成を讃えて

<功労賞 >

原 辰徳(読売)

※永年のプロ野球への貢献を讃えて

 

<正力松太郎賞>

工藤公康監督(福岡ソフトバンク)

<沢村栄治賞>

前田健太(広島東洋)