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 充実の1年へ基礎固めだ。
 今季も1部リーグ参戦する伊予銀行女子ソフトボール部は、この冬場、体力づくりに励んでいる。新たにトレーニングコーチとして四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの殖栗正登トレーナーを招聘。若い選手が多いチームに練習面での意識改革を促している。

(写真:昨季を上回る成績を狙う秋元監督)

 



「今季は即戦力も含めて5名の選手が入団します。特に外野は激しいポジション争いになるでしょう」
 就任2年目を迎える秋元理紗監督は、そう予想する。園田女子大から入部する樋口菜美は右打ちの外野手。「バッティングはいいものを持っている」と指揮官もクリーンアップ候補として期待を寄せる。

 IPU環太平洋大からは左打ちの照喜名真李、立命館大より愛媛県出身の土居文香、福岡・三潴高の麻生佳奈代と、外野ができる新人は5名中、実に4名を占めた。
「昨年、出場機会のあった前川綾菜や片岡あい、正木朝貴も今年は試合に出られるかわからない。その中でポジションをつかみとれればレベルアップするはずです」
 秋元監督は競争のなかで選手の成長を望んでいる。

160129maekawa2「たとえば前川は状況判断を磨いてほしい。状況に応じたプレーができれば、いい要素がもっと出てくると思っています。バッティングでは力負けしないよう打ちこみを重ねてもらいたいです」
(写真:前川は昨季、全22試合に出場も、打率が1割台だった)


 残る新人の二宮はな(園田学園女子大)はキャッチャーで、こちらも初年度からマスクをかぶる実力を有している。正捕手の池田千沙と切磋琢磨し、扇の要のポジションを競うことになりそうだ。

まずはバッテリーを中心とした守りで失点を最小限にすることが大事」と今季のテーマを掲げる秋元監督が重視しているのが投手力だ。右腕の木村久美、左腕の内海花菜に次ぐ3本目の柱として強化しているのが20歳の庄司奈々である。

160129shouji2 このオフは投げこみで制球力の向上を目指している。「少しずつ自覚が出てきたが、まだ厳しさが足りない」とピッチャー出身の指揮官は手厳しいが、「失投でやらなくてもいい失点を減らす」ことを念頭に目下、腕を磨いている段階だ。

(写真:庄司について「スピードよりも、変化球とのコンビネーションで打者を打ち取る投球術を身につけてほしい」と秋元監督は語る)

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 投手力アップと並行して、打線の改善も喫緊の課題だ。
「1試合にヒット3本では勝てない。投げるピッチャーにもプレッシャーがかかってしまう。1点失ってもはね返せる攻撃力は必要です」
 秋元監督が指摘するように、昨季のリーグ戦で3割打者は主将の山崎あずさのひとりだけ。山崎やコーチ兼任の矢野輝美とともに上位打線を張れる選手が求められる。

 そのひとりとして指揮官が楽しみにするのが2年目の對馬弥子だ。ルーキーイヤーの昨季は21試合の出場でヒットわずか9本と苦しんだものの、「思い切りがよく、勝負強い」と評価は低くない。
「1部リーグでは変化球への対応が打率を残すためにカギを握る。1年間、経験を積んで体もできてきたので、今年はやってくれるはず」
 秋元監督は22歳の開花を心待ちにしている。

(写真:「走塁のセンスもある」という内野手の對馬)


 2月からは恒例の鹿児島キャンプがスタートし、練習試合を経て、リーグ戦開幕に備える。「昨季は5勝(17敗)でしたから、今季は倍の10勝はしたい」と指揮官は目標を定めた。2ケタ勝利をクリアすれば、リーグ戦の1ケタ順位達成も充分、可能だ。

 また、「愛顔(えがお)つなぐ えひめ国体」まで、あと1年となり、地元開催での優勝も至上命題となる。
「秋の岩手国体では優勝を狙います」
 秋元監督は高らかに宣言した。リーグ戦10勝と国体V。2つの高みへの挑戦が、いよいよ始まる。

 

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