(写真:表彰を受ける愛媛FCレディースの選手たち)

 2月14日(日)、愛媛県サッカー協会が主催する「愛媛サッカーアウォーズ2016」が、今年もエミフルMASAKIグリーンコート(伊予郡松前町)にて開催された。

 2015年度に活躍した県内の選手や団体(チーム)、指導者や審判員など、愛媛県のサッカー界の発展に貢献された方々が表彰される、年に1度のイベントである。

 

 今回は、いつもの表彰式に加えて、元日本代表の福西崇史さんと愛媛FCの河原和寿選手をゲストに迎え、トークショーが行われるなど、バラエティに富んだ構成となっていた。事前の告知もあり、会場には受賞者の家族やゲストのファンも詰めかけ、大変な賑わいを見せている。

 

 表彰式はクライマックスを迎え、栄えある「愛媛サッカーアウォーズ2016グランプリ」が発表された。

 今年のグランプリに輝いたのは、愛媛FCであった。J2リーグにてクラブ史上過去最高の成績(5位)を残し、J1昇格プレーオフへの進出という成果が認められ、今回の受賞に至ったのである。

 

 優秀指導者賞には、愛媛FCの木山隆之監督が選ばれ、また、河原和寿選手はMEP賞を受賞した。愛媛FCレディースは、敢闘賞と国体女子優秀選手賞を獲得。選手たち15名が、ステージ上にてメダルを受け取っていた。さらに愛媛FCU-18の忽那喬司選手は、第2種の優秀選手賞を受賞した。

 

 昨年、愛媛県のサッカー史において新たな歴史を刻んだ愛媛FC。グランプリの受賞は喜ばしいことだが、ここで満足せず、さらなる高みを目指して邁進してほしい。

 

(写真:サポーター決起集会の会場)

 2月21日(日)、「2016愛媛FCサポーター決起集会」がビビットホール(松山市藤原町)にて開催された。

 シーズン開幕が間近に迫ったJ2リーグ。チームの選手たちは日々、厳しい鍛錬を重ね、闘いへの準備を進めている。私たちサポーターも気合を入れて準備万端で開幕戦へと臨みたい。

 

 そこで、愛媛ゴール裏netが主催するサポーターズミーティングや、新チャント(応援コール)の練習を開幕1週間前のこの日に、同会場にて行うことになったのである。

 

 当日、イベント準備のため、開始1時間前に会場へと足を踏み入れた。そして、仲間とともに四方の壁にサポーターバナー(横断幕)を設置し、小さなホールにスタジアムの雰囲気を再現した。

 

 お昼になり、ホールが開場されると、レプリカユニフォームやチームグッズなどオレンジ色を身にまとった大勢のサポーターたちが会場へと入場し始めた。

 

 第1部のサポーターズミーティングでは、スタジアムでの試合前準備のスケジュールや内容、個々の担当者による試合中の取り組みなどが紹介され、各作業への協力が呼びかけられた。また、問題点も取り上げられ、解決策の提案も行われた。私はスタンドでの応援誘導やビッグフラッグの展開に関する活動状況を説明し、今後の試合における作業への協力を参加者の皆さんにお願いをした。

 

 第2部では途中、有識者によるトークショーやコールリーダーによる漫才なども行われ、会場の雰囲気を和ませていた。その後、イベントが進み、最後の応援練習へと突入した。選手の個人チャントを含め、約10曲の新しいチャントを皆で練習。最後の最後にもう一度、気持ちを込めて応援チャントを大合唱して、およそ4時間にわたるイベントが終了した。

 

 待ちに待ったシーズン開幕へ向けて今回、サポーターとしても良い準備を行うことができたのではないだろうか。これからの1年間、J2リーグで戦い抜くため、サポーターとしての質を高め、絶対数を増やしていきたい。

 

 応援のコア(中心地)が魅力的で充実していければ、きっと全体の集客にもつながるはずである。そのためには、今後もサポーター発信のイベントを通じて、その文化普及に努めていきたいと感じている。

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja

Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


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