いよいよ明日、四国アイランドリーグplusのシーズンが開幕します。香川オリーブガイナーズは、開幕戦で愛媛マンダリンパイレーツと対戦します。29日に行なった愛媛とのオープン戦は5-6で負けてしまいましたが、開幕に向けていい準備ができたと思います。

 

 この試合はガイナーズが序盤に3点を先制したものの、直後に2点を返され、中盤には逆転を喫します。すぐに追いつきましたが、得点をあげた直後に再び失点を許し、結局は敗れてしまいました。

 

 この試合に限らず言えることですが、ガイナーズは点を取った直後に失点する場面が多く見られます。得点を挙げた後のイニングをきちんと抑えられるかどうか。これは、いまのガイナーズ投手陣の課題です。やはり、四球が1イニングに2個以上続くと失点する確率が高くなるので、投手は常に先頭打者を抑えるという意識で投げて欲しいです。

 

 負けはしましたが、今回は主力を温存させて練習生や若手を中心に起用しましたので、まずまずの結果だったのではないかと思っています。試合に出た若手たちは開幕に向けて何かを感じてくれていたらうれしいですね。

 

 シーズンオフに第一の補強ポイントに挙げていた「捕手」は、今のところキャリアのある白橋賢人を軸にしながら、古川大珠を育てていく予定です。古川の課題は“意識付け”。捕手はピッチャーとの相性が非常に重要なポジションです。彼から積極的に先輩投手へ話しかけて、それぞれの一番良いボールを引き出せる捕手にならないといけません。古川にはそうした意識付けをして、投手に信頼される捕手を目指して欲しいです。

 

 攻撃に関しては、今季は松澤裕介と宗雪将司を「打線の柱」に考えています。松澤と宗雪の前にランナーを出して、2人が還すというのが理想です。昨季はホームランを狙えましたが、今季は長打力にやや欠けているので、“繋いで繋いで”1点を取りにいくことになるでしょう。松澤と宗雪の前後を任せるバッターは、その都度、コーチ陣とミーティングをしながら決めていきたいと思います。

 

 お陰様で、今年でアイランドリーグは発足12年目を迎えました。リーグ全体で、これまで各チームの中心にいたベテラン選手が多く引退したことで、世代交代をしなければならない状況にあります。ベテランが抜けた穴を埋めるべく代わりの選手を探すことはなかなか難しいので、試合をするなかで徐々に育成していかなければなりません。

 

 そこで、私は今季の目標に「育成元年」を掲げました。ガイナーズは18歳の選手が4人入団したこともあり、チーム全体的が若返りつつあります。若い選手を育てつつ、勝っていくシーズンにしたいと思っています。

 

 明日の開幕戦は、相手は恐らく2年連続最優秀防御率の正田樹か15年後期MVPの東風平光一を先発にぶつけてくることが予想されます。そうなると、調子のいい時の彼らを打つことはなかなか難しいので、2人の状態が良くないことを祈っています(笑)。

 

 開幕戦は誰でも緊張すると思うので、選手たちが序盤をどういうふうに乗り切ってくれるか楽しみです。今年も応援よろしくお願いします!

 

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