(写真:銀天街アーケードのギャラクシービジョン<283インチ>)

(写真:銀天街アーケードのギャラクシービジョン<283インチ>)

「松山市中心街に応援チャントが木霊する!」


 2月28日(日)、2016シーズンの開幕戦(J2リーグ第1節)となる「清水エスパルス対愛媛FC」の一戦が、アウェイ(IAIスタジアム日本平)にて行われた。この日、愛媛県松山市では、地元から愛媛FCを応援するため、パブリックビューイングのイベントが開催された。

 

 年に一度開催される(愛媛FC事務局主催による)パブリックビューイングのイベント。今回は、アウェイで行われる2016シーズン開幕戦を松山市中心街である、いよてつ高島屋前「坊っちゃん広場」(松山市湊町5丁目)から応援することになった。

 

 試合開始は午後1時だが、事務局スタッフや愛媛FCサポーター有志は午前10時前には、「坊っちゃん広場」へと集合していた。

 

 もちろんイベントの準備のためでもあるが、1週間後のホームゲーム開幕戦の告知をするため、松山市中央商店街(大街道&銀天街)の各店舗に試合日程の告知ポスターを配布する活動を行ったのである。

 

 レプリカユニフォームやオレンジ色のグッズを身に纏った愛媛FCサポーター約30名が手分けして、商店街の各店舗にポスターを貼らせて頂いたり、開幕戦の告知チラシを配って廻った。

 

 商店街の方々は協力的で、ポスターの掲出も快く引き受けてくださる方が多かった。中には、「頑張ってください!」とか「応援しているよ!」等と声を掛け、励ましてくださる方もいて、とても嬉しかった。

 

 2時間程の活動だったが、「愛媛FC」を話題にして、商店街の方々と交流を図ることができて、とても有意義な時間であった。

 

 時刻が午後0時30分を過ぎる頃、イベント会場となる「坊っちゃん広場」には、約250名もの愛媛FCサポーターやファンが詰め掛けた。用意された座席も全て埋め尽くされ、立ち見のお客様が発生するほどの賑わい振りを見せていた。

 

 同会場には、愛媛FCの豊島吉博社長も駆け付けておられ、イベント開始に先駆けてサポーターやファンに挨拶をしていた。

 

 それに続き、私も会場の皆さんにご挨拶をさせて頂いた。「中心街でパブリックビューイングのイベントを行えるのは、愛媛FCにとって絶好のチャンスです。買い物のためや違う用事で街中を往来している人々に、Jリーグの開幕や愛媛FCの活動を知ってもらう良い機会です。皆で応援を盛り上げて愛媛FCを存分にアピールしましょう!」とイベント参加者やお客様へ呼び掛けた。

 

 その後は、恒例のチャント練習。私のコールリードと太鼓の音頭に合わせて、会場の皆さんに応援コールをして頂いた。今年初めての声出し応援という方も会場にはいると思ったので、「エヒーメ! エフシー!」の基本コールから始まり、「伊豫魂」のチャントも念入りに練習した。

 

 午後1時を過ぎ、銀天街アーケード入口のギャラクシービジョン(大型電光掲示板)に試合の模様が映し出された。

 

 太鼓や手拍子を交えつつ、会場の皆さんと一緒にチーム・チャントで愛媛FCの選手達を応援する。規模は小さいが、皆さんのご協力により、街頭にスタジアムの雰囲気を再現することができたと思う。

 

 試合終了まで重低音の太鼓の音色やサポーターの声援が、松山市中心街のビル群に響き渡った。

 

 試合結果は0-0の引き分けに終わったが、難敵を相手にアウェイで勝ち点1を得ることができ、周囲の方々が今年のチームに手応えを感じているのが何となく伝わってきた。

 

 最後にもう一度、会場の皆さんと一緒に「エヒーメ! エフシー!」の基本コールを大合唱し、この日のパブリックビューイング・イベントは終了した。

 

 今回の街頭でのイベントを通じて、直接的な集客への効果を望みたいところではあるが、これをきっかけに、先ずは「愛媛FC」に興味を抱いてくれる人が出てきてくれれば本当に有難いことだ。

 

 今回のような街頭でのパブリックビューイング・イベントの開催は、段取りを含め、なかなか難しい。また次回もあれば、協力したいと思う。

 

 今シーズン、観客数を増やすために愛媛FCは高い目標値を設定している。今後も事務局スタッフと共に、ホームゲームの観客動員に向けた活動に真剣に取り組んでいきたい。

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja

Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


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