11日(日本時間12日)、競泳・男子200メートル個人メドレー決勝が行われた。1位はマイケル・フェルプス(アメリカ)。自身22個目の金メダルを獲得し、史上初の4連覇を達成した。2位には萩野公介(東洋大)、3位は汪順(中国)。藤森太将(ミキハウス)は後半追い上げたが0.16秒差で4位。

 

 決勝は地元ブラジルのティアゴ・ペレイラがリードする形で始まった。これに世界記録保持者のライアン・ロクテ(アメリカ)、フェルプスが続き、序盤のラップは世界記録更新を思わせるハイペースなものだった。

 

 萩野はこのハイペースに巻き込まれることなく、4~5位で冷静にレースを進めていった。最後のターン、自由形に入り萩野がスパート。前半のハイペースの影響でペレイラ、ロクテが後退し、トップにはフェルプスが立った。1レーンの藤森もトップ争いに加わってきた。

 最後の25メートル、トップのフェルプスの後方に萩野、僅差で藤森、汪が続く。400メートル個人メドレーに続く日本人同時表彰台も期待されたが、藤森は僅差0.16秒届かず4位に終わった。

 

 自己ベストを更新した藤森は「端っこのレーンで見えてはいなかったけど、もう少しでメダルなので悔しいです。このレース1本なんで勝負しました。夢の舞台を泳がせてもらって感謝しています」とレースを振り返った。

 2つめの金メダルが期待された萩野は「もっと良い勝負をしたかった」と悔しさをのぞかせた。「オリンピック期間中、それをトータルで戦いきる力がなかったということ。東京まで4年、その間には世界選手権など大きい大会もあるのでまたトレーニングを積んでいきたい」と自らの今を分析した。さらなる成長点を見つけた萩野のリオ以降にも注目したい。

 

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