(写真:「最終予選はディティールで勝負が決まる」と語るハリルホジッチ監督)
25日、日本サッカー協会は9月から始まる2018FIFAワールドカップロシア アジア最終予選の初戦となるUAE代表戦(1日、埼玉)とタイ代表戦(6日、バンコク)のメンバーを発表した。リオ五輪組から何名選出されるかに注目が集まったが、A代表招集歴のあるMF大島僚太(川崎フロンターレ)とFW浅野拓磨(アーセナル)が選ばれるにとどまった。リストには表記されていないが、中盤のバックアップにはベテランの中村憲剛(川崎フロンターレ)が控えていることもヴァイッド・ハリルホジッチ監督は明らかにした。
リオ五輪組からの選出は大島と浅野のみだった。この2人に関してハリルホジッチ監督は「浅野と大島は新しい何かをA代表にもたらしてくれる可能性はかなり高い」と期待を口にした。
そのほかの若きサムライについて指揮官は「もちろんチェックしていますが、この合宿にはまだ呼ばない。五輪の選手の中で、一体何人の選手が所属チームで先発出場しているか。リーグで90分間出ていないとやはり(A代表のレベルに)追いつけない」と注文をつけた。
期待のホープを招集した一方で、ベテランにも門戸は開かれたようだ。今までハリルホジッチ監督はベテラン選手に頼らない姿勢を貫いてきたが、「中盤のバックアップに年齢の高い人を用意している」と語った。
「今のところ日本で一番強いクラブ。35歳の川崎のプレーヤー」
ハリルホジッチ監督の言う条件に当てはまる選手は、川崎フロンターレのMF中村憲剛しかいない。
指揮官は35歳のベテランを「香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(セビージャ)は(最終予選の)直前に試合をしてくる。ケガをするかもしれない。私が見てきた選手の中で良いプレーもしている。信頼をして当たり前だ」と評価する。
“茨の道”とも称されるW杯アジア最終予選――。9月の連戦に限らず、ベテランの経験が必要になってくる場面が出てくるはずだ。
【日本代表メンバー】
GK
東口順昭(ガンバ大阪)
西川周作(浦和レッズ)
林彰洋(サガン鳥栖)
DF
長友佑都(インテル・ミラノ)
槙野智章(浦和レッズ)
森重真人(FC東京)
太田宏介(フィテッセ)
吉田麻也(サウサンプトン)
酒井宏樹(マルセイユ)
酒井高徳(ハンブルガーSV)
昌子源(鹿島アントラーズ)
MF
長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)
柏木陽介(浦和レッズ)
香川真司(ドルトムント)
清武弘嗣(セビージャ)
山口螢(セレッソ大阪)
大島僚太(川崎フロンターレ)
FW
岡崎慎司(レスター・シティー)
本田圭佑(ACミラン)
小林悠(川崎フロンターレ)
原口元気(ヘルタ・ベルリン)
宇佐美貴史(FCアウクスブルク)
武藤嘉紀(マインツ05)
浅野拓磨(アーセナル)
(写真・文/大木雄貴)