12日(現地時間13日)、リオデジャネイロパラリンピック競泳男子50メートル自由形(視覚障害S11)決勝は、木村敬一(東京ガス)が自己ベストの26秒52で銀メダルを獲得した。ブラッドリー・スナイダー(米国)が25秒57で金、楊博尊(中国)が26秒72で銅だった。

 

 木村はこれまで出場したパラリンピック2大会で2個のメダルを獲得しているが、自由形のメダルはなかった。前回大会は50メートル自由形の世界ランキング3位でレースに臨んだものの、5位だった。4年の時を経て、木村は成長した姿を見せつけた。

 

 予選を4位で通過した木村は6レーンで泳いだ。スタートの合図とともに勢いよく飛び込むと、序盤は上位争いに食い込んだ。25メートルを過ぎるまで3位を維持すると、ゴール手前で隣を泳ぐ世界記録保持者の楊をかわし、2位でフィニッシュした。楊との差はわずか0秒20だった。

 

 同種目で自身初のメダル獲得を果たした木村は「自由形種目で初めてのメダル。今大会初めてのレースでメダルを獲ることができてホッとしています」と笑顔を見せた。

 

 木村は今後、4つのレースに出場する予定だ。13日には前回大会で銀メダルを獲得した100メートル平泳ぎが控えている。「調子はすごくいいので、自己ベストと金メダルを狙って頑張りたい」と意気込んだ。最高のスタートを切った木村は、自身初のパラリンピック金メダルを狙う。