リオ・パラリンピックは14日(日本時間15日)に男子バタフライ100メートル(視覚)決勝が行われた。1位はイスラエル・オリバー(スペイン)、2位に木村敬一(東京ガス)が入り銀メダルを獲得。3位はオレクサンドル・マスチェンコ(ウクライナ)だった。

 

 ロンドンでは銅メダルを獲得し、15年世界選手権では優勝。同種目世界ランキング1位の木村は優勝候補筆頭としてこのレースに臨んだ。

 

 4レーン、スタートで反応よく飛び込んだ木村はマスチェンコとトップを争いながら前半をリードした。トップでターンした木村。「金メダルを狙う」とレース前から強い決意を見せていた木村に、3レーンのオリバーが迫った。

 残り25メートル、1ストロークごとに2人の差は縮まりゴール手前、オリバーが逆転。木村も必死でオリバーを追ったが最後はタッチの差、金メダルに届かなかった。

 

「世界ランキング1位で臨んだこのレース。世界選手権でも優勝したし、なんとしても(金メダル)という思いはあった……。でもこういう結果になって、悔しいです」

 レースの後、木村は悔しさをにじませながら語った。

 

 木村は今大会、50メートル自由形では銀メダル、100メートル平泳ぎは銅メダル、そしてこのレースが僅差の銀。目標の金メダルにはなかなか届かないが、100メートル自由形にまだチャンスが残っている。