「高円宮杯U-18サッカーリーグ・2016プリンスリーグ四国」を戦う愛媛FC U-18チーム。9月に入ると、いよいよリーグ戦も、佳境へと突入する。
 
 第10節終了時点、愛媛FC U-18は6勝2敗2引き分け(勝ち点20)でリーグ戦2位という戦績だった。下位チーム相手に取りこぼしている試合もあり、その分を取り戻すためにも負けられない戦いが続く。

 

(写真:第11節、愛媛FC U-18の試合前ピッチ内練習)

(写真:第11節、愛媛FC U-18の試合前ピッチ内練習)

 9月3日(土)には、「香川県総合運動公園サッカー・ラグビー場」にて第11節となる「大手前高松高校対愛媛FC U-18」の一戦が行われた。蒸し暑く、強い横風が吹くという、難しいコンディションの中、試合が進む。敵陣に押し込むものの、得点に結び付かないというイライラした展開が終盤まで続いた。だが、後半の37分に谷川虎太郎選手のアシストから木田寿輝斗選手が先制ゴールを決める。この1点が決勝点となり、愛媛が1-0で接戦を制した。

 9月10日(土)、第12節の対松山工業高校戦が、「北条スポーツセンター球技場(人工芝グラウンド)」にて行われた。晴天に恵まれた松山市北条地区での愛媛県勢同士の戦いである。序盤、愛媛は相手チームのハードワークに苦戦したが、徐々に落ち着きを取り戻し、ボールの支配率を高めていった。前半23分、田村勇士選手のゴールが決まり試合を優位に進めていく。

 

 後半12分には、小倉貫太選手の追加点が生まれ、プレーにも余裕が感じられた。その3分後にも小倉選手が得点。後半31分には、再び田村選手が敵のゴールマウスをこじ開けた。後半35分に相手に1点を返されるが、後半38分には、青野聖樹選手のアシストから清水敬士選手がゴール。試合終了間際にも木田選手がゴールを決め、試合終了。最終スコア6-1で愛媛が快勝を収めた。

 

 9月17日(土)には、第13節の対高松商業高校戦が「香川県総合運動公園・第2サッカー・ラグビー場」にて行われた。開始早々、愛媛は清水選手のゴールで絶好のスタート切った。しかし、前半終了間際追いつかれる。一進一退の攻防が続く中、後半27分に谷川選手の勝ち越しゴールが決まり、『勝負あり』かと思われたが、アディショナルタイムに再び同点に追いつかれ、悔しい引き分けに終わった。

(写真:第14節、自陣にて主導権を争う)

(写真:第14節、自陣にて主導権を争う)

 9月24日(土)には、愛媛FCトップチームの練習場としても有名な「愛フィールド梅津寺(松山市梅津寺町)」にて、第14節となる対済美高校戦が行われた。立ち上がりから、サイドのスペースを使い、敵陣へと積極的にボールを運ぶ愛媛。それが実を結び、前半7分、田村選手からのボールを木田選手が合わせ、愛媛が先制点を奪った。その後、チャンスはつくるも、得点には至らなかった。逆に済美高校のカウンター攻撃で失点を覚悟するシーンもあったが、ゴールポストに救われ、1点リードのまま前半が終了。


 後半に入り、愛媛は自陣から丁寧にビルドアップを図った。後半6分にはPKを獲得し、田村選手が待望の追加点を奪取した。得失点差も後に大きくかかわってくるリーグ戦。その後も愛媛は貪欲に得点を狙った。後半33分、谷川選手のアシストから清水選手がゴール。後半40分には、小倉選手によるダメ押しのゴールが決まり、試合終了。最終スコアは4-0で愛媛が勝利した。

 

 この結果、愛媛FC U-18は、9勝2敗3引き分けで勝ち点30となった。同じく勝ち点30の徳島市立高校と並んだわけだが、得失点差で僅かに1点だけ上回る愛媛FCがリーグ戦の首位に躍り出たのだ! 久しぶりの首位奪還に、最後は選手たちと一緒に笑顔でラインダンスを踊って、今節(第14節)を締め括った。

 

 2016シーズンも、プリンスリーグ四国は残り4試合。首位に立ったとは言え、2位との差は得失点差のみ。3位の明徳義塾高校も勝ち点28と僅差であることを考えれば、ここからが本当の意味での正念場とも言える。

 終盤に向け更なる混戦必至の状況の中、12月には上位チームとの直接対決も残っている。コンディションを整え、気持ちを引き締め直して、残りのリーグ戦に挑んで欲しい。
 
 また、愛媛FC U-18は、10月8日(土)から始まる「2016Jユースカップ(第24回Jリーグユース選手権大会)」へと出場する。1回戦は、ガイナーレ鳥取U-18と対決。試合会場は北条スポーツセンター球技場(人工芝グラウンド)。10月9日(日)13:00キックオフとなっている。愛媛の看板を背負い、全国の舞台で思う存分に暴れてくれることを期待したい。

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja

Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


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