13日、プロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ第2戦が行われた。この試合、先制したのは福岡ソフトバンクだったが、北海道日本ハムは4回裏に中田翔のタイムリーで1点をかえすと、5回裏にはブランドン・レアードがレフトスタンドに同点ホームラン。6回裏、先頭の西川遥輝がセーフティバントで出塁してチャンスメイク。送りバントで進んだ西川を中田がレフト前ヒットで迎え入れて日本ハムが勝ち越した。
 7回以降、継投で逃げ切りを図った日本ハムだったが9回に登板したクリス・マーティンが代打・福田秀平へのデッドボールから崩れて3失点。逆転を許した。ソフトバンクは9回裏をデニス・サファテが締め括って逆転勝利。対戦成績を1勝2敗とした。

 

◇ファイナルステージ第2戦
 柳田、CS初ヒット&初打点(ソフトバンク1勝2敗、札幌ドーム)
ソフトバンク  6 = 020|000|013
日本ハム   4 = 000|112|000

 

勝利投手 岩嵜(1勝0敗)
敗戦投手 マーティン(0勝1敗)
セーブ  サファテ(1S)

本塁打  (ソ)松田1号ソロ
     (日)レアード1号ソロ

 

 CSファイナルステージ第2戦、先発投手は日本ハムが増井浩俊、ソフトバンクが中田賢一。前日に7回を投げて勝利投手となった大谷翔平は"中0日"で3番DHに名を連ねた。
 先手を取ったのはソフトバンク。2回表に内川聖一がヒットで出塁し、2死から明石健志がフォアボールを選び一、二塁の好機をつくった。ここで今宮健太が右方向に弾き返して内川が生還。続く細川亨の打球も内野安打となり明石がかえりソフトバンクが2点を先制した。

 

 3回まで日本ハム打線は先発・中田の前に3人ずつで抑えられたが、4回裏、西川、近藤健介が連続安打で出塁した。このチャンスに3番・大谷はファーストライナーに倒れたものの、4番の中田がタイムリーヒット。2塁から西川を迎え入れて1点をかえした。
 追加点を取れずに苦しむソフトバンクに対して、4回裏、1死からレアードがレフトスタンドに同点ホームランを放つ。高めに入ってきた中田のスライダーを強振したレアードは、得意の寿司ポーズでホームイン。試合は振り出しに戻った。

 

 同点に追いついたあと、先発の増井が6回表を三者凡退に抑えた。ここまで球数が多く不安定な増井だったが、明石をショートゴロ、今宮をファーストライナー。細川は三振にとりチームに勢いをつけた。
 その裏、日本ハムの攻撃はトップバッターの西川から。カウント3ボール1ストライクから、守備陣のスキをついて西川はサード前にバントを転がした。これが内野安打となり、続く近藤健介は送りバント。1死二塁で迎えた大谷を、ソフトバンクバッテリーは敬遠した。これで燃えたのが4番の中田だった。

 

 フルカウントから中田の打球はサード松田の横を抜けてレフト前へ転がった。二塁ランナーの西川が一気にホームイン。その後、陽岱鋼にもタイムリーが飛び出し、日本ハムが4-2と逆転に成功した。

 

 7回表、マウンドに上がったのは石井裕也。ソフトバンクは1番の中村晃からの好打順だったが、中村、本多雄一、柳田悠岐と三者凡退に終わった。8回表、3番手の宮西尚生がマウンドに上がるが、松田宣浩にレフトにソロホームランを浴びた。これで1点差に迫ったソフトバンクは、9回に日本ハムの守護神マーティンを攻めた。

 

 1死から代打の福田秀平がデッドボールを受けて、すかさず二盗を決めた。中村もフォアボールを選び一、二塁。ここでソフトバンクベンチはダブルスチールでマーティンに揺さぶりをかける。
 1死二、三塁。ファウルで粘った本多がレフト前にタイムリーを放って同点。続く柳田もセンター前に弾き返してソフトバンクが逆転した。ファーストステージから不調に苦しんでいた柳田はこれが初打点となった。ここで日本ハムはマーティンを諦めて、谷元圭介をマウンドへ。内川のショートゴロが併殺崩れとなる間にさらに1点を追加したソフトバンクは、土壇場で6-4と逆転に成功した。

 

 9回裏、デニス・サファテが登板し、3人で締め括りソフトバンクが勝利した。これで対戦成績はソフトバンクの1勝2敗となった。第3戦は明日18時に札幌ドームでプレイボール、先発投手は日本ハムが有原航平、ソフトバンクが千賀滉大と発表されている。