15日、プロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ第4戦が行われた。

 北海道日本ハムが3勝(アドンバンテージ1勝)とCS突破に王手をかけて臨んだ試合だったが、福岡ソフトバンクが先手をとった。2回表に長谷川勇也のソロホームランで先制すると、3回には柳田悠岐のタイムリー、4回には今宮健太が2ランを放ち着々と得点を重ねた。ソフトバンク先発のリック・バンデンハークは、6回を投げて2失点と試合を作り、岩嵜翔、森福允彦、ロベルト・スアレス、デニス・サファテの継投で日本ハムの反撃を抑えた。ファイナルステージ2勝目をあげたソフトバンク、これで対戦成績は2勝3敗となった。

 

◇ファイナルステージ第4戦
 長谷川、松田バックスクリーン弾(ソフトバンク2勝3敗、札幌ドーム)
福岡ソフトバンク 5 = 011|201|000
北海道日本ハム  2 = 000|002|000

勝利投手 バンデンハーク(1勝0敗)
敗戦投手 高梨(0勝1敗)
セーブ  サファテ(2S)
本塁打  (ソ)長谷川1号ソロ、今宮1号2ラン、松田2号ソロ

 

 負ければ日本ハムが日本シリーズに進出、後がなくなったソフトバンク。崖っぷちの1戦でチームを救ったのは長谷川と今宮、前日、9回最後の攻撃で一打同点の好機に倒れた2人だった。

 

 長谷川は2回表、4番の内川聖一が倒れた後、打席に入った。日本ハムの先発は高梨裕稔。フルカウントから甘く入ってきたストレートをとらえると、打球はセンター陽岱鋼の頭上を超えてバックスクリーンに。チームを勢いづかせる先制ホームランとなった。
 3回表に柳田のタイムリーで1点を加え、4回表、今度は長谷川がフォアボールで出塁してチャンスメイクした。2死になり打席に入った今宮は、インコース膝元の難しいボールを体をうまく回転させてジャストミート。高く上がった打球は、レフトスタンドの最前列へと飛び込んだ。

 

 序盤の得点で主導権を握ったソフトバンクは、先発のバンデンハークが5回まで2安打6奪三振の好投。6回、連続フォアボールの後、大谷翔平にタイムリーツーベースを打たれて2点を許したものの、6回4安打2失点、150キロを超すストレートとキレのある変化球で日本ハムを翻弄。上々のピッチングを披露した。
 2番手投手の岩嵜、3番手の森福、その後を受けたスアレスも日本ハムに得点を与えず、最後はサファテがきっちりと締めてファイナルステージ2勝目をあげた。

 

 16日に行われる第5戦(14時・札幌ドーム)の先発投手は日本ハム・加藤貴之、ソフトバンクが攝津正と発表されている。