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(写真:ジャパンが「ONE TEAM」になれるかは立川主将<左>とジョセフHCらを中心とした首脳陣にかかっている)

 28日、日本ラグビーフットボール協会は11月5日の「リポビタンDチャレンジカップ」(対アルゼンチン代表)および欧州遠征に出場する日本代表のメンバー32(FW18、BK14)人を発表した。アルゼンチン戦はジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)の初陣。キャプテンはHO堀江翔太(パナソニックワイルドナイツ)、SO/CTB立川理道(クボタスピアーズ)が務め、日本ラグビー初の2人体制となった。

 

 新生ジャパンの船出に相応しい真新しいメンバー選出となった。32人中キャップ数ゼロが17人だ。昨秋のイングランドW杯スコッドからは12人残っているものの、フレッシュな人選が目立つ。ヤマハ発動機ジュビロからは最多タイの7人を選出。トップリーグで首位を走るヤマハの強みであるFW陣からはキャプテンのFL三村勇飛丸をはじめ6人も入った。

 

 加えて史上初のキャプテン2人体制を敷き、独自色を打ち出している。スーパーラグビーのハイランダーズ時代でも採用していた策だ。ジョセフHCは「(アタックコーチの)トニ・ブラウンと私で成功してきた方法」と胸を張る。

 

 キャプテンはFWとBKから1人ずつ。堀江と立川が選ばれた。「2名はベストプレーヤーであり、リーダーシップも申し分ない。ジャージの意味もしっかりと理解してくれている。W杯に向けて引っ張ってくれると信じています」と指揮官も2人に抜群の信頼を寄せる。

 

 スーパーラグビーのヒト・コミュニケーションズ・サンウルブズ、所属のパナソニックでもキャプテンを務める堀江は日本ラグビー協会を通じて、「キャプテンに選ばれた事について光栄に思います。そして、1人では不安が多かったことと思いますが、信頼できるハル(立川)となら安心してキャプテンをつとめることができます」とコメントを寄せた。

 

 一方の立川もサンウルブズでは副キャプテンとして堀江とコンビを組んできた。今シーズンからはクボタでも、チームリーダー役を任されている。「あまりキャプテンというキャラではないが、自分らしく前向きにチームをひとつにしていきたい」と意気込んだ。

 

 前任のエディー・ジョーンズHC時代は「ジャパン・ウェイ」という言葉が躍ったが、ジョセフHCから新たなキャッチフレーズ発表された。「ONE TEAM~FOR JAPAN ALL ATTITUDE~」。これは選手たちとの話し合いから生まれたものだ。新生ジャパンのお披露目は来月5日のアルゼンチン戦(秩父宮ラグビー)を皮切りにヨーロッパ遠征に飛び立つ。

 

【代表メンバー32名】

 

<FW18名>

アニセ・サムエラ(キヤノンイーグルス)

伊藤平一郎(ヤマハ発動機ジュビロ)

マルジーン・イラウア(東芝ブレイブルーパス)

梶川喬介(東芝ブレイブルーパス)

木津武士(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)

仲谷聖史(ヤマハ発動機ジュビロ)

布巻峻介(パナソニックワイルドナイツ)

畠山健介(サントリーサンゴリアス)

日野剛志(ヤマハ発動機ジュビロ)

ヘル・ウヴェ(ヤマハ発動機ジュビロ)

堀江翔太(パナソニックワイルドナイツ)

松橋周平(リコーブラックラムズ)

アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)

三上正貴(東芝ブレイブルーパス)

三村勇飛丸(ヤマハ発動機ジュビロ)

谷田部洸太郎(パナソニックワイルドナイツ)

山路泰生(キヤノンイーグルス)

山本幸輝(ヤマハ発動機ジュビロ)

 

<BK14名>

小川高廣(東芝ブレイブルーパス)

小倉順平(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

笹倉康誉(パナソニックワイルドナイツ)

立川理道(クボタスピアーズ)

田中史朗(パナソニックワイルドナイツ)

田村優(NECグリーンロケッツ)

福岡堅樹(パナソニックワイルドナイツ)

カーン・ヘスケス(宗像サニックスブルース)

松島幸太朗(サントリーサンゴリアス)

矢富勇毅(ヤマハ発動機ジュビロ)

山田章仁(パナソニックワイルドナイツ)

ティモシー・ラファエレ(コカ・コーラレッドスパークス)

レメキ・ロマノ・ラヴァ(ホンダヒート)

アマナキ・ロトアヘア(リコーブラックラムズ)