%ef%bc%94二宮: そば焼酎『雲海』のソーダ割り「そばソーダ」のおかわりは?

鶴見: 是非、いただきたいです! ハイボールみたいな感覚で飲めるので、すごく飲みやすいです。

 

二宮: 気に入っていただけた様子ですね。

鶴見: アルコール度数が高いお酒はあまり得意ではありませんが、そば焼酎をソーダで割っていることで爽やか感が出ていますね。

 

二宮: 味に苦みがないですよね。

鶴見: はい。これなら女子会とかでも人気が出そう。

 

 上達する子は体幹が強い

 

二宮: では、体操のお話を。選手を指導されていて、“この子、伸びるな”と見極めるポイントは?

鶴見: 体が柔らかくて、体幹が強いことです。体を締める筋肉がある選手は、やはり上達が早い。あとは、怖がらない子ですね。

 

二宮: それらは天性のものでしょうか?

鶴見: 体幹に関しては、遺伝がかなり関係していると思います。もちろん、鍛えたら鍛えた分だけ強くなりますが、元から体幹がしっかりしている子はいますね。

 

二宮: 体型に関しては、どうでしょう?

鶴見: 新体操ではないので、O脚でも脚が短くても大丈夫です。新体操は容姿を重視するので、スタイルが良くて顔が可愛い子でないと、代表選手に選ばれないそうです。両親の身長も選考基準に含まれると聞きました。新体操の日本代表は、器械体操よりも狭き門です。

 

二宮: ちなみに鶴見さんのご両親は体操経験者?

鶴見: 父はサッカー、母は陸上を少しやっていた程度です。なので、周囲の人たちからは「突然変異」と、よく言われました(笑)。

 

二宮: 指導者の立場になってから、苦労されていることは?

鶴見: 立ったまま動けない子がいるんです。こちらが何を言っても動こうとしない。無理矢理やらせるわけにもいかないですし……それが今の一番の悩みです。

 

二宮:­ それは恐怖心からでしょうか。­

鶴見: そうだと思います。特に平均台を怖がる子が多いです。「1回、下でやってみよう」と言うと、下ではできるのに、もう一度高い台でやらせるとストップしちゃう。中には全く怖がらない子もいるのですが、それも一つの才能だと思います。

 

二宮: トップ選手だった鶴見さんからすれば、フラストレーションが溜まることもあるでしょうね。

鶴見: 私の選手時代は、先生に「やりなさい!」と、怒られながら練習していました。毎日泣きながら練習をしていたので、私が教える子たちには同じことをしたくないんです。

 

二宮: 楽しくやらせるのは大事ですが、どこかで限界に挑戦しないと上には進めませんね。その塩梅が難しい。

鶴見: 怒って無理矢理やらせるのではなく、「こういうところが大事だから、今はやらないとダメなんだよ」と、ちゃんと理解させてあげたいです。体操を嫌いになってしまったら、練習する意味すらなくなってしまいますから……。

 

 試合前夜はイメトレ必須!

 

%ef%bc%96二宮: 鶴見さん自身は体操をやっていて、恐怖を感じたことはありましたか?

鶴見: “怖い”と思う時はありましたが、何もできなくなるということはありませんでした。怖くてできなくなった技がある時は、代わりに違う技を練習して自信をつけて克服していました。体操は怖くなったら終わりです。意外と“怖い病”で辞める選手も多いんですよ。

 

二宮: ケガをすれば、トラウマになるんでしょうね。失敗した時の光景が、夢に出てきたりとか?

鶴見: どちらかと言うと、私は先生に怒られる夢の方が多かったです。朝起きた時に、“今日も夢で怒られた”と落ち込んでいました。あとは夢の中で練習していたこともあります。そんな時は、目覚めた時点ですでに疲れていましたよ(笑)。

 

二宮: 四六時中、体操のことばかりを考えていたんですね。

鶴見: そうですね。試合前日は、頭の中でかなりイメージトレーニングをしました。試合会場を意識して、審判に手を挙げるところから着地までをイメージするんです。そうすると、自然と緊張するじゃないですか。その緊張に慣れるために、頭の中で一通り演技をしてから眠りについていました。

 

二宮: イメージ通りになればベストですが、本番では想定外のことも起こりますよね。

鶴見: そういう意味では、気持ちの切り替えが大切です。もし1種目目に失敗したら、残り3種目も残っているので、失敗をズルズルと引きずってしまったら、順位はかなり落ちてしまいます。

 

二宮: 精神力が逞しくなりますね。

鶴見: 体操をやっていたおかげで、だいぶポジティブになりました。­体操選手で­­ネガティブな人はいないと思いますよ。

 

 日本女子、ゆかと跳馬が強い理由

 

二宮:­ リオデジャネイロ五輪団体の成績をみると、日本の女子はゆかと跳馬が得意ですね。­

鶴見: 私が代表だった頃は、真逆でした。当時は平均台と段違い平行棒の“器具系”が強くて、ゆかと跳馬が弱かった。なので、ゆかと跳馬が強い子は代表に入りやすかったんです。そのうち今度はゆかと跳馬が強い選手が増えて、“器具系”を苦手にする子が増えました。

 

二宮: ゆかと跳馬は共通点が多いですね。

鶴見: どちらも脚力を使う種目です。現在、女子代表を­2004年アテネ五輪団体金メダリスト・塚原直也さんが指導しているので、更にゆかと­跳馬は­強くなると思います。その一方で、段違い平行棒と平均台はちょっと心配です。

 

二宮: 器具系が弱い原因は何でしょうか?

鶴見: ­技のレベルや演技­構成というよりも、演技の美しさに欠けているからだと思います。少しでもヒザやつま先が­曲がって­いると、減点対象になるんです。レベルの高い演技構成にも関わらず、世界に勝てない理由はそれしかありません。

 

二宮: 田中理恵さんが10年世界選手権でロンジン・エレガンス賞を獲得するなど、「美しい体操」が日本の武器でした。

鶴見: 今はどうなのかな……と思ってしまいます。高度な技をやりつつ、美しい演技を見せて欲しいですね。

 

二宮: 美しさと言えば、五輪史上初の女子選手で10点満点を記録したナディア・コマネチ(ルーマニア)の演技を見たことはありますか?

鶴見: 動画で見ました。とても美しい演技でした。昔は今よりも技が簡単な分、表現力が高いです。最近は器具が進化したことで、技の難易度がどんどん上がっていますが、その一方で、表現力は落ちつつあります。

 

 進化していくルール

 

11二宮: 表現力が求められるフィギュアスケートは芸術点というものがあります。体操にもありますよね。

鶴見: 08年北京五輪が終わった時に、体操界にも表現力を重要視する動きが進み、芸術点が設けられました。ゆかの演技で曲に合っていない場合は、最大で1点減点です。芸術点ができてから、選手たちはより一層振り付けに力を入れるようになりました。

 

二宮: 時代とともにルールは変わりますからね。

鶴見: 12年ロンドン五輪が終わってから、ゆかのルールが更に変わりました。変更前までは、技の助走に入る前にコーナーに両足で立って息を整えていたんですが、静止することが禁止になりました。技も1つの演技として捉えるために、コーナーにも流れの中で立たないといけなくなりました。

 

二宮: それは体力的にもきついですね。

鶴見:  要するに“演技の流れを大事にしなさい”ということだと思いますが、慣れるまでかなり苦労しました。

 

二宮: 4年後は、東京五輪が開催されます。日本女子のメダルの可能性はありますか?

鶴見: 団体戦だと3位との差がまだあるので、団体でメダルを獲るためにはもう少し力をつけないと厳しいです。しかし、種目別は期待できそうです。特に宮川紗江ちゃんと村上茉愛ちゃんは、ゆかが得意なので十分狙えると思います。

 

二宮: ズバリ、4年後のエースは?

鶴見: 17才の杉原愛子ちゃんです。彼女は­ハイレベルな技術を持っているので、あとは演技の美しさを高めていけばいいと思います。是非、注目してください。

 

二宮: 若きエースの活躍に期待しましょう。雲海の「そばソーダ」はいかがでしたか?

鶴見: そば焼酎を口にするのは初めてでしたが、ソーダで割るとこんなに飲みやすいんだと驚きました。後味がスッキリしていて、全くクセがありません。周りの友達にも、雲海の「そばソーダ」を広めていきたいと思います!

 

二宮: 鶴見さんの更なるご活躍にも期待しております。

鶴見: ありがとうございます。今後は指導者だけでなく、解説者にも挑戦したいと思っています。4年後の東京五輪では解説を担当できるように、今後も体操界で幅広く活動していきます。

 

(おわり)

 

%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%95<鶴見虹子(つるみ・こうこ)プロフィール>

1992年9月28日、埼玉県生まれ。5歳の時に姉の影響で体操を始める。小学6年の時に、当時指導を受けていた中国人コーチ・陶暁敏とともに、朝日生命体操クラブに入部。06年に全日本選手権女子個人総合で史上最年少優勝を果たすと、同大会史上初の6連覇を成し遂げた。08年に北京五輪に初出場し、個人総合17位。平均台では8位に入賞し、団体では24年ぶりの入賞(5位)に貢献した。09年世界選手権ロンドン大会では個人総合で銅メダル、段違い平行棒で銀メダルを獲得。11年に朝日生命を退部し、鶴見体操クラブを設立する。翌年、日本体育大学に入学。同年ロンドン五輪はエースとして出場し、団体8位、段違い平行棒7位の成績を収めた。以降、度重なる故障に悩まされ、15年全日本団体選手権で引退する。現在は指導者の道を歩み、株式会社NBHが運営する「NBH体操教室」でコーチを務める。

 

今回、鶴見さんと楽しんだお酒は本格そば焼酎「雲海」。厳選されたそばと、宮崎最北・五ヶ瀬の豊かな自然が育んだ清冽な水で丁寧に造りあげた深い味わい、すっきりとした甘さと爽やかな香りが特徴の本格そば焼酎です。ソーダで割ることで華やかな甘い香りが際立ちます。

提供/雲海酒造株式会社

 

<対談協力>

折おり
東京都港区赤坂2−14−5 Daiwa赤坂ビル1F
TEL:03-6459-1888

営業時間:

16:30〜翌5:00
日・祝日定休

 

☆プレゼント☆

 鶴見さんの直筆サイン色紙を本格そば焼酎「雲海」(900ml、アルコール度数25度)とともに読者3名様にプレゼント致します。ご希望の方はこちらより、本文の最初に「鶴見虹子さんのサイン希望」と明記の上、下記クイズの答え、住所、氏名、年齢、連絡先(電話番号)を明記し、このコーナーへの感想や取り上げて欲しいゲストなどがあれば、お書き添えの上、送信してください。応募者多数の場合は抽選とし、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。締切は12月8日(木)までです。たくさんのご応募お待ちしております。なお、ご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。

 

◎クイズ◎

今回、鶴見さんと楽しんだお酒の名前は?

お酒は20歳になってから。

お酒は楽しく適量を。

飲酒運転は絶対にやめましょう。

妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。


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