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二宮: 2016年の締めくくりに、中日ドラゴンズの平田良介選手をお迎えしました。そば焼酎『雲海』を飲みながら今季のこと、FAのこと、新体制などいろいろとうかがいます。

平田 チームは最下位に終わったので、お手柔らかにお願いします(笑)。

 


二宮: さて、すっきりした味わいの「そばソーダ」はいかがですか。冬でも暖かい部屋で飲むソーダ割りというのもいいでしょう?
平田 初めて飲みましたが、すーっと爽やかな飲み口ですね。オフのトレーニングを終えた後、食事と一緒に飲むのにぴったりな感じです。

 

二宮: すぐにグラスが半分近く空になりました。これは面白い話がいろいろとうかがえそうです。
平田 スイスイと入ってきて、ちょっとヤバいですね(笑)。

 

 森監督の「分かってるやろうな」で残留

 

二宮: このオフ、平田さんはストーブリーグの主役の1人でした。FA権を取得しましたが、宣言せずに中日残留。その決め手になったのは複数年契約や年俸ですか?
平田 いやー、新聞などのメディアにはいろいろと書いてありますが、あれはみなさんの推測ですので、ご想像におまかせします(笑)。

 

二宮: 中日に骨をうずめる感じになるんですかね?
平田 そうですね。契約に際しては西山(和夫)球団代表とじっくりと話をしました。4回か5回、それくらい会談の場を作っていただき、自分の年俸や契約のこと以上にチームのこと、スタッフのことなどあらゆることに関して話をしました。そういう部分も含めて納得できる条件だったので残留を決めたという感じです。

 

二宮: FA権を行使して他の球団から話を聞くという考えはありませんでしたか。
平田 それはなかったですね。ずっと中日を第一で考えていましたから。中日から明らかに全然違う数字が出てきたら、そこで初めてFA権を行使しようと思っていましたが、最優先は中日でした。

 

二宮: ドラゴンズ愛が感じられますが、球団も残留してくれて一安心でしょうね。平田さんが出て行ったら、来季は大変なことになっていました(笑)。
平田 アハハ。そうですね、僕は今季、73打点あげましたから、点が取れないですね(笑)。

 

二宮: 新監督の森繁和さんも喜んでることでしょう。
平田 監督からはグッと手を握られて「オマエ、分かっているやろうな」と言われました。

 

二宮: 分かっているやろうなって、残れよって意味ですかね。森さんの顔でそれを言われたら怖いですね(笑)。

平田 はい、そうですね。でも「戦力として考えているから」と言っていただいたのが嬉しかったです。

 

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二宮: 僕が平田さんを最初に見たのは高校生(大阪桐蔭高)のときでした。甲子園で1試合3ホームランを打ってましたね。あれは高3のときですか。
平田 そうですね。高3の夏、相手は東北高校でした。

 

二宮: 甲子園は何回出られたんですか?
平田 2年生の春と3年生の夏、その2回です。

 

二宮: もっとたくさん出てる気がしましたが、それだけ印象が強烈だったんですね。高3の夏、大阪桐蔭は優勝候補でした。エースが元巨人の辻内崇伸さんで、平田さんが4番打者。どちらものちにドラフト1位でプロ入りする選手なんですから優勝候補に推されるのも当然ですよね。
平田 はい。それでベスト4まで進んだのですが、準決勝で駒大苫小牧に敗れてしまいました。
二宮: あの試合は延長10回の熱戦、相手投手は田中マー君(田中将大)でした。対戦した印象はどうでしたか。

 

平田 あのとき彼は1つ下だから2年生だったんですけど、球が速くてスライダーがすごかったのを覚えています。あんな曲がり方をするボールは初めて見ましたね。あそこまで飛びぬけたピッチャーとは、あの時まで対戦したことがありませんでした。

 

二宮: ダルビッシュ(有・レンジャーズ)とは2年の春に対戦していますが、印象はどうでしたか。
平田 ストレートが140キロくらいでスライダーが大きいなという感じでした。あと体も大きかったんですが、そんなに「スゴイ!」という印象ではなかったですね。

 

二宮: 高校時代に対戦したピッチャーで他に印象に残った選手はいますか。
平田 うーん、そうですね。僕と同学年には鶴直人(元阪神)が近大附属高にいて、彼もすごかった。あと野球部の紅白戦で辻内と対戦しましたが、彼の球はものすごく速かったですね。

 

二宮: 高校時代の辻内さんはサウスポーで156キロも出てたんですから相当なものでしたよね。
平田 コントロールはあまりよくなかったけど、とにかく速い。そして重たい系のボールでした。

 

二宮: 普通に投げれば勝てるって感じでしたよね。甲子園で19奪三振をしたときには「バケモノかっ!?」と驚いたものです。

 

 先輩を威圧する新入生・中田

 

二宮: 平田さん、辻内さんをはじめとして大阪桐蔭は多くのプロ野球選手を輩出しています。バッターではおかわり君(中村剛也・埼玉西武)や西岡(剛・阪神)選手、森友哉選手(埼玉西武)や中田翔選手(北海道日本ハム)もそうですよね。中田選手はいくつ下になりますか?
平田 中田は2つ下、3年生のときの1年生でした。

 

二宮: 入ったばかりの中田選手はどうでしたか。最初からふてぶてしい感じでしたか?
平田 いや全然ふてぶしくなくて、かわいい後輩でしたよ。ただ、僕の同級生の何人かには威圧する態度をとっていたらしいですけど(笑)。

 

二宮: 新入生が3年生を威圧というのもすごい話ですが、やはり中田選手の素質はズバ抜けてましたか?
平田 中田は中学の日本代表で世界一になって、そのときのピッチャーなんですよね。それで「147キロ出した」とか「世界一の」とか前評判を聞いていたんですよ。でもそういう噂って大きくなるから話半分に思ってましたが、実際に見たらピッチングもすごいし、バッティングもすごかった。

 

%e5%b9%b3%e7%94%b0%e9%81%b8%e6%89%8b%e5%89%8d%e7%b7%a8004%e2%97%86_sc09964二宮: 平田さんも中田選手もそうですが、大阪桐蔭OBは思い切りのいいスイングをするバッターが多いですよね。監督の西谷(浩一)さんの教えですか。
平田 西谷監督はあんまり細かいことは言わずに、とにかく「振れ振れ」、思い切り振れるフォームだったら何も言ってこないタイプです。

 

二宮: スタンスがどうした、ヒジの位置がなんだとか細かいことは言わない?
平田 そうですね。ただ「将来的に木のバットに変わると、その打ち方だと苦しむことにはなる」とは言われました。それだけは覚えていますけど、あとは自由にやらせてもらいました。

 

二宮: 大阪桐蔭の練習は厳しかったんですか?
平田 練習というよりも、寮に入らずに自宅から通ってたのでそれが大変でした。自転車で1時間ですから、練習を終えて家に帰ると11時半とか12時。そこからユニフォームを洗濯して、ご飯食べて、すぐに寝る。それで朝6時には起きて学校という生活でした。

 

二宮: それじゃ勉強する時間もなかったですね。
平田 はい、僕は勉強したかったんですけどね(笑)。でも成績はそんなに悪くなかったんですよ、真ん中くらいで。

 

二宮: でもそれ分かりますよ。プロ野球で成功する人はみんな基本的に賢いですよね。
平田 いい意味で野球脳っていうんですかね。

 

二宮: 配球を考えたり読んだりする必要もあるから、頭が良くないと大成しませんよね。

 

 いてまえ打線に憧れて

 

二宮: 野球を始めたのはいつからですか?
平田 小学校1年のときからです。

 

二宮: 当時から将来の夢はプロ野球選手?
平田 そうですね。プロに入って活躍することが自分の目標でした。 

 

二宮: 野球を始めたころから自分は才能があるなと思ってましたか?
平田 最初は思わなかったですけど、小学校6年生ぐらいから他の人よりはうまいなという感覚はありました。

 

二宮: これはプロにいけるぞ、と?
平田 そうですね、そう思っていました。

 

二宮: 憧れの選手は?
平田 イチロー選手です。

 

二宮: 今の平田さんとはタイプが全然違いますね。それにしても憧れのレジェンドがまだ現役っていうのもすごい話です。
平田 あと憧れだったのはノリさん、中村紀洋さんも大好きでした。大阪ドームが近所だったのでプロ野球好きの同級生に連れていってもらって、近鉄の試合を見てファンになりました。

 

二宮: そのころの近鉄といえば"いてまえ打線"のときですね。
平田 タフィ・ローズ、フィル・クラーク、武藤(孝司)さん、大村(直之)さん。それで監督が梨田(昌孝)さん。

 

二宮: すらすらとメンバーが出るあたり、相当なファンだったんですね。
平田 はい、子供のときに大好きな球団でした。

 

二宮: プロ入りの際には12球団はどこでもOKというスタンスだったんですか。
平田 はい。どこに指名されてもプロ野球に入れるなら、と。

 

二宮: 2005年の秋、ドラフト1位で指名されたとき中日の監督は?
平田 落合(博満)さんでした。すごく評価していただいてました。会ったときに「ドラフト1位の平田です。よろしくお願いします」と挨拶したんですけど、想像と違って喋るとすごく優しい方でした。

 

二宮: ほー、野球人として雲の上のような存在ですが喋れましたか?
平田 やっぱり緊張しました。人生で初めて人と話すときに震えたのがあのときでした。落合さんに「震えすぎや」と言われるくらい震えてましたから(笑)。

 

 飲まなくても酔うビールかけ

 

二宮: 「そばソーダ」、すっきりとした味わいですから、グラスも急ピッチで空になっています。
平田 僕がお酒を飲むのは遠征先なんですが、そういうときに地元の美味しい物と合いそうです。

 

二宮: 平田さんがこれまでに飲んだお酒で一番最高だったのは?
平田 うーん。これ、プロ野球選手ならみんなそうだと思うんですけど、もうビールかけのビールですよ。

 

二宮: 飲まなくても酔う、というのは本当ですか?
平田 本当です。アルコールのニオイで飲まなくても酔うんですよ。すごい強烈なニオイでユニフォームはベチョベチョ、床はベタベタ。目に入れば海水かっていうくらいしみるんですが、それでも優勝してのビールかけは最高ですね。

 

二宮: それはプロ野球選手、しかも優勝した者でないと味わえないお酒ですね。
平田 ですね。「そばソーダ」、今度は少し濃いめでお願いします。

 

二宮: 最下位のシーズンを振り返るには、もう少し酔った方がいいかもしれませんね。

(つづく)

 

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1988年3月23日、大阪府生まれ。小学校1年生で野球を始め、中学時代は大阪都島ボーイズに所属した。大阪桐蔭高に進学し1年夏から6番レギュラー。エース辻内崇伸(元巨人)とともに高校2年の春、高校3年の夏の2回、甲子園に出場した。夏の甲子園では1試合3ホームランを含む大会4ホームランを放ち、05年秋のドラフト会議で中日に1位されて入団。07年、日本シリーズに出場し日本一を決めた第5戦では唯一の得点を犠飛で叩き出しチームを勝利に導いた。11年からレギュラーに定着。15年、プレミア12日本代表。16年シーズンはキャプテンを務めた。通算打率.264、78本塁打、337打点。ベストナイン1回(15年)。

 

今回、平田さんと楽しんだお酒は本格そば焼酎「雲海」。厳選されたそばと、宮崎最北・五ヶ瀬の豊かな自然が育んだ清冽な水で丁寧に造りあげた深い味わい、すっきりとした甘さと爽やかな香りが特徴の本格そば焼酎です。ソーダで割ることで華やかな甘い香りが際立ちます。

提供/雲海酒造株式会社

 

<対談協力>
黒豚しゃぶしゃぶ羅豚GINZ GLASSE
東京都中央区銀座3-2-15ギンザ・グラッセ10F
TEL: 03-3562-5040
営業時間: ランチ/11時~15時(土日祝~16時)、ディナー/17時~23時30分・LO20時30分(土日祝~23時・LO22時)
定休日・無(12月31日、1月1日は休)

 

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◎クイズ◎

今回、平田さんと楽しんだお酒の名前は?

 

お酒は20歳になってから。

お酒は楽しく適量を。

飲酒運転は絶対にやめましょう。

妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。


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