今季はケガに苦しんだ1年間でした。前期に右足のかかとを負傷し、戦線を離脱しました。約2、3週間で復帰できたものの、その後もケガの影響でなかなか調子が上がりませんでした。これまで大きな故障をしたことがなく、“ケガをするとこんなにも大変なのか”と痛感したシーズンになりました。

 

 シーズン中は主に2番を任されました。成績は55試合に出場して、打率.260、1本塁打、18打点、9盗塁。愛媛マンダリンパイレーツには、今季首位打者のラファエル・ポロなどクリーンアップにはいいバッターが揃っていたので、自分の前にランナーがいる時は送りバントを決める。ランナーがいない時は自分でチャンスメイクすることを考えながらプレーしました。僕が2番の役割をきちんと果すことで、チームが勝てば、僕自身の評価にもつながると思ったので、そこは特に意識しました。

 

 今季は「盗塁の数を増やすこと」を個人の目標に掲げていました。昨オフには、伊藤和明トレーナーの指導のもと、盗塁に必要な瞬発力を身につけました。故障後は思い通りに走ることができなかったので、盗塁の数には物足りなさを感じてしまいますが、それでも昨季より3倍に増えました。今オフも昨年と同様のトレーニングを継続していきたいと思います。

 

 在籍最年長としての決意

 今オフにはキャプテンの鶴田都貴さん、伴和馬さんなど、投打の主力を担ってきた選手たちが退団されました。僕は2012年から愛媛に入団して、来季で在籍6年目。年上の先輩はいますが、在籍年数でみると“最年長”です。これまでは先輩方に頼ってしまう部分が多々ありましたが、来季からは“チームの中心になる”という自覚を持って臨みたいと思います。

 

 独立リーグは、毎年、毎年、メンバーが大幅に変わりますが、チームのカラーは大切にしていかなければなりません。愛媛は守備のチームで、2年連続総合優勝に輝いたので、それは新入団選手たちにもきちんと伝えていきたいです。

 

 来季の目標は今季果たせなかった全試合出場、そして、30盗塁以上をマークすることです。とにかく、盗塁の部分に関しては一番こだわっていきたいです。新戦力を加えた愛媛は、チーム一丸となって3年連続総合優勝を目指していきます。来季も引き続き、応援よろしくお願いします。

 

<四ツ谷良輔(よつや・りょうすけ)プロフィール>:愛媛マンダリンパイレーツ
 1993年6月8日、埼玉県出身。深谷商を経て12年に愛媛に入団。今季の打撃成績は打率.260、34得点、1本塁打、18打点。「2番・遊撃手」として、チームのアイランドリーグV2に貢献した。右投右打。身長174センチ、体重75キロ。

(このコーナーでは四国アイランドリーグplus各球団の監督・コーチが順番にチームの現状、期待の選手などを紹介します)


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