小久保裕紀代表監督

(写真:代表メンバー27人を発表する小久保裕紀監督)

 24日、第4回ワールドベースボールクラシック(WBC)の代表メンバーが発表された。昨年、発表された先行メンバー19人と今回の8人を合わせて27人を選出。残る1人については近日中に発表される。今後、侍ジャパンは2月23日の宮崎・強化合宿で集結。台湾プロ野球選抜、阪神、オリックスなどとの壮行・強化試合を経て、WBC初戦は3月7日にキューバと対戦する。

 

 代表選手を発表した後、侍ジャパンの小久保裕紀監督は「野手、投手ともに最後まで悩みました」と、投手に関しては抑え、中継ぎに重点を置いたメンバーを選考したと語った。
 本番では今回選考した松井裕樹と平野佳寿を抑えに起用し、千賀滉大は増井浩俊、牧田和久らとともにセットアッパー、そして第2先発として長いイニングにも備える布陣となる。先発投手に関して小久保監督は、大谷翔平、菅野智之、則本昴大、石川歩の4人を柱にすると明言。大谷の二刀流については「基本的に投手として起用する」(小久保監督)としているが、展開次第ではDHや代打での起用もあるという。
 藤浪晋太郎、岡田俊哉については昨年11月の強化試合でのピッチング内容を見て、今回の代表メンバーに選んだという。「藤浪はツーシーム、岡田は肩のでき上がりが早いこととフィールディングの良さも選考の決め手になった」と小久保監督は説明した。

 

 これまで2回のWBC制覇はいわゆる「スモールベースボール」で勝ち取ったものだったが、今回の代表の戦法について小久保監督は「投手力を中心にして守り勝つ野球を目指す」としている。気になる選手の守備位置や起用法に質問が及ぶと「青木宣親は1番もしくは2番での起用。山田哲人はDHを考えている」と答えている。

 

 3回目のWBC制覇を目指す小久保ジャパンは2月23日の強化合宿から始動となる。小久保監督は「その日から試合ができる体で来てくれと伝えてある。本番までに5試合しかない中でいかにゲーム勘を取り戻して、いかにチームとして機能させるかが課題となる。目標は世界一です」と力強く言い切って会見を締め括った。

 

 

◆WBC日本代表(侍ジャパン)メンバー *太字は今回発表の選手
◎投手
増井浩俊(北海道日本ハム)、宮西尚生(北海道日本ハム)、大谷翔平(北海道日本ハム)、牧田和久(埼玉西武)、則本昂大(東北楽天)、菅野智之(巨人)、秋吉亮(東京ヤクルト)、千賀滉大(福岡ソフトバンク)、石川歩(千葉ロッテ)、平野佳寿(オリックス)松井裕樹(東北楽天)、藤浪晋太郎(阪神)、岡田俊哉(中日)

◎捕手
大野奨太(北海道日本ハム)、嶋基宏(東北楽天)、小林誠司(巨人)

◎内野手
中田翔(北海道日本ハム)、松田宣浩(福岡ソフトバンク)、菊池涼介(広島)、坂本勇人(巨人)、山田哲人(東京ヤクルト)

◎外野手
内川聖一(福岡ソフトバンク)、秋山翔吾(埼玉西武)、鈴木誠也(広島)、筒香嘉智(横浜DeNA)、青木宣親(アストロズ)、平田良介(中日)