現地時間3日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝が行われ、レアル・マドリードとユベントスが対戦し、4-1でレアルが連覇を果たした。1992年に現行の制度となって初の連覇を達成。試合は前半20分にFWクリスティアーノ・ロナウドのゴールでレアルが先制した。対するユベントスは27分にFWマリオ・マンジュキッチの得点で同点に追いつく。レアルは後半16分にMFカゼミーロが勝ち越しミドルを決めると、その3分後には再びロナウドの得点でリードを広げた。レアルは終了間際にもMFマルコ・アセンシオが追加点を挙げ、最多記録を更新する12度目のヨーロッパ王者に輝いた。

 

 ロナウド、今大会12得点で5年連続CL得点王(ウェールズ国立競技場)

ユベントス 1-4 レアル・マドリード

【得点】

[ユ] マリオ・マンジュキッチ(27分)

[レ] クリスティアーノ・ロナウド(20分、64分)、カゼミーロ(61分)、マルコ・アセンシオ(90分)

 

 レアルがCL史上初の連覇を成し遂げるか。それともユベントスが21年ぶりにビッグイヤーを掲げるか。97-98シーズンの決勝以来、スペインとイタリアの名門対決だ。今シーズン国内リーグを制した両雄が前半から激しくぶつかった。

 

 最初に流れに乗ったのはユベントスだった。3分と4分にはFWゴンサーロ・イグアイン、7分にはMFミラレム・ピャニッチが立て続けにシュートを放つ。ここはレアルの守護神ケイラー・ナバスにセーブされた。

 

 対するレアルは20分にチャンスをつくる。FWカリム・ベンゼマが左サイドからペナルティーエリア付近右にいたロナウドへボールを展開。ロナウドはタメを作り、オーバーラップしてきた右サイドバックのダニエル・カルバハルにパスを送ると、ペナルティーエリア内へポジションを取る。カルバハルから再びボールを受けたロナウドは、右足インサイドでゴール左へ流し込んだ。レアルが最初のチャンスをモノにし、先制に成功した。

 

 だが、ユベントスもすぐさま反撃。27分、左サイドからのクロスをイグアインがマンジュキッチへ落とす。マンジュキッチは胸トラップからバイシクル気味にシュート放った。ボールは綺麗な弧を描きながらナバスの頭上を越えてゴール右に吸い込まれた。このまま1-1で試合を折り返す。

 

 後半に入るとレアルが流れを掴む。まずは16分だ。MFトニ・クロースのシュートはDFにブロックされるが、こぼれ球をカゼミーロがペナルティーエリア外から右足一閃。DFに当たりコースが変化したボールはゴール左へと決まった。

 

 3分後にはカルバハルとの連携で右サイドをえぐったMFルカ・モドリッチが、ゴールラインぎりぎりのところでクロスを供給する。このクロスにスルスルと上がってきたロナウドが右足で合わせて、ゴールネットを揺らした。ロナウドは今大会12ゴール目。得点ランク単独トップに躍り出た。

 

 その後はレアルが面白いようにパスを回す展開だった。終了間際には、途中出場したアセンシオが左サイドを突破したDFマルセロからのパスを左足インサイドでゴールへ流し込み、ダメを押した。4-1で“白い巨人”がヨーロッパの頂点に立った。

 

 序盤こそユベントスにチャンスをつくられたが、終わってみればレアルのゴールラッシュだった。今大会準決勝までで3失点しかしていない堅守ユーベから4点を奪ったレアル。国内リーグとの2冠を達成し、2年連続12度目となる優勝で幕を閉じた。

 

(文/大木雄貴)