(写真:開催記者会見。左から崎山武志、芹澤、室田、池森会長、倉持昌弘、中嶋常幸、鈴木)

(写真:開催記者会見。左から崎山武志、芹澤、室田、池森会長、倉持昌弘、中嶋常幸、鈴木)

 7月10日、「第17回ファンケル クラシック(於・裾野カンツリー倶楽部/8月18~20日)」の開催概要が発表された。PGAシニアツアーの1戦として開催されるこの大会は、毎年2万人以上のギャラリーを集める人気イベント。12年には日本のシニアツアー最多となる2万3802人のギャラリーを集めた。


 冠スポンサーを務める株式会社ファンケルの池森賢二会長は「01年に"シニアの元気が日本の元気!!"をスローガンに大会を開始しました。この先もずっとスローガンは変えずに続けていきたいと思っています。昨年から賞金総額7200万円とシニアツアーでもトップの高額イベントとなりました。7年連続で2万人以上のギャラリーの方に来ていただいてます。今年も出場者の方にはギャラリーのみなさんを楽しませるゴルフをお願いします」と開催に向けて抱負を語った。

 

 昨年、同大会を制したのは室田淳。最終日、最終組の最終ホールでイーグルパットを決めて優勝という劇的な幕切れはシニアツアー屈指の名シーンと言われている。
「去年、ファンケルクラシックで優勝を決めたイーグルパットは自分のゴルフ人生の中でも最高のパットでした。今年も大会を盛り上げるようなゴルフができたらと思っています。相性のいい大会なので3年連続5回目の優勝を狙います」

 

(写真:3連覇を狙う室田。「連覇も難しかったのに3連覇は…狙います!」と口も滑らか)

(写真:3連覇を狙う室田。「連覇も難しかったのに3連覇は…狙います!」と口も滑らか)

 室田は先週末の「KYORAKU CUP 2017」で優勝を果たしてシニア通算18勝目を飾った。「今、絶好調なのでできれば今週末にファンケルクラシックがあればいいんですが(笑)、まあ暑い8月の大会ですが、僕は高校野球をやっていたので暑さには慣れています。7月末には62歳になりますが、今年もいい勝負をお見せしたいですね」とディフェンディングチャンピオンの余裕を見せた。

 

 地元・静岡県出身の芹澤信雄はファンケル クラシックに第1回大会から出場している。地元ファンの期待がかかるが「地元なので当然、勝ちたいという気持ちでやっていますが、あまり期待していただかない方がいいです」と場内の笑いを誘い、「私は土曜に会場でチャリティオークションを毎年やっていますので、今年もそちらの方に力を入れたいと思っています」と開催期間中の場内イベントのPRを忘れなかった。

 

 ファンケル クラシックではギャラリーが親子連れで来場しても楽しめるように各種イベントが充実している。また自家用車ではなくシャトルバスを利用して来場したギャラリーには記念品をプレゼントするなどCO2削減を啓蒙するエコフレンドリーな大会でもある。

 

(写真:「シニア初勝利をあげてポスターのような笑顔で最終日を終えたい」と鈴木)

(写真:「シニア初勝利をあげてポスターのような笑顔で最終日を終えたい」と鈴木)

「並み居る先輩方と席を並べるのも恐縮なのですが」と切り出したのは、今年、シニアツアー2年目を迎えた鈴木亨だ。シニアツアーは「ルーキーこそ最強」と言われているが、鈴木は2シーズン目に入ってもまだ勝利を飾れない。5月にはレギュラーツアーの「ミズノオープン」に出場し、2日目に5位タイと健闘した鈴木には、ファルケン クラシックでのシニア初優勝の期待が高まる。

「レギュラーとシニア、同じゴルフですがなかなか勝てませんね。若い程有利と言われていますが、そんなことはありません。室田プロは60歳過ぎても飛距離もあるし、パットも安定している。私はプロ初勝利も、あとチャレンジトーナメント落ちしたときにもすっと勝てたんですよ。シニアだけはなかなか初勝利がこないので、早く勝ってすっきりしたいですね」

 

(写真:大会副賞として贈呈されるファンケルのアミノエナジー。運動前の服用で疲労回復に効果あり)

(写真:大会副賞として贈呈されるファンケルのアミノエナジー。運動前の服用で疲労回復に効果あり)

 8月の裾野を舞台にしたシニアたちの熱い戦いに注目したい。