(写真:1ラウンドKOでガッツポーズのRENA (c)RIZIN FF)

 15日、格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND‐PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣-」がマリンメッセ福岡で行われた。女子スーパーアトム級は優勝候補のRENAがアンディ・ウィン(アメリカ)に1ラウンドKO勝ちした。山本美憂はアイリーン・リベラ(スペイン)に一本負けし、浅倉カンナはシルビア・ユスケビッチ(ポーランド)に判定勝ちを収めた。RENA、リベラ、浅倉らが2ndラウンド進出を決めた。

 

 男子バンタム級トーナメントは山本アーセンはマネル・ケイプ(アンゴラ)にTKO負け。石渡伸太郎はアクメド・ムサカエフ(ロシア)に、ケビン・ペッシ(フランス)はムン・ジェフン(韓国)に判定で勝った。ケイプ、石渡、ペッシが2ndラウンドへ進んだ。

 

 メインイベントに登場したのは“ジョシカク”のエースRENAだ。この日は地上波ゴールデンで生中継されていることからも彼女への期待の大きさが窺える。

 

 対戦するウィンは昨年末に山本美憂から一本を取っている。RIZINは2戦目となるが、アメリカの総合格闘技団体「King of the Cage」のアトム級のベルトを獲ったこともある強敵だ。

 

(写真:打撃で相手を圧倒。準決勝進出を決めた (c)RIZIN FF)

 シュートボクシングを主戦するRENAは打撃が魅力のファイター。開始直後に組みつかれ、スリーパーホールドを狙われる。ここを回避すると、ロープ際で打撃戦を仕掛けた。

 

 1ラウンド残り2分前後で左のボディを当てて、ウィンの動きを止める。ラッシュを仕掛け、畳み掛けた。最後は強烈な左のボディが再びウィンを腹部をとらえると、相手はストンとキャンバスに沈んだ。

 

 レフェリーが2人の間に入り、TKO勝ち。15年大みそか大会からほぼ皆勤賞のRENAは、RIZIN参戦6連勝を飾った。トーナメントの主役候補が初代女王へ向け、好スタートを切った。