当HP人気コラム「国境なきフットボール」執筆者の田崎健太氏が、『ドライチ』を出版しました。この本の発売を記念して22日、都内で田崎氏と2005年に巨人からドラフト1位指名を受けた辻内崇伸さんがトークショーを行いました。11月27日、12月6日、12月13日とまだまだトークショーは開催されます。気になる方は是非、足を運んでみてください!
◆トークショー詳細◆
☆2017/11/27(月) 20:00~22:00 (19:30開場)
「日本球界で本当にドラフトは機能しているのか~」
『ドライチ ドラフト1位の肖像』刊行記念 田崎健太×中溝康隆
【場所】本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
【入場料】1500円+1drink order
>>詳しくはこちら
☆2017/12/06(水) 19:30〜21:00(19:15開場)
『ドライチ』(カンゼン)出版記念 田崎健太×里崎智也トークイベント。参加ご希望の方は、11月21日(火)午前10時より販売いたしますイベント参加整理券をお買い求めください。
【場所】ブックファースト新宿店・Fゾーンイベントスペース 東京都新宿区西新宿1-7-3 モード学園コクーンタワー 地下1階・地下2階
【定員】先着50名様
【参加条件】イベント参加整理券(500円税込)をお買い求めください。
【イベント参加整理券購入方法】
①ブックファースト新宿店・地下1階Dゾーンレジカウンターにて販売いたします。
②電話でのご予約も承ります。下記の番号までお問い合わせください。
【お問合せ】ブックファースト新宿店 電話番号:03-5339-7611
>>詳しくはこちら
☆2017/12/13(水) 19:30〜(18:30開場)
『ドライチ』出版トーク&サイン会 前田幸長×田崎健太
「ここでしか話せない、ドラフトの舞台裏とプロ野球」
前売¥2,500/当日¥3,000(税込・要1オーダー500円以上)
前売券はpeatixにて発売中
全席自由席でご入場は前売券の整理番号順となります。
【場所】LOFT9 Shibuya 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F
【出演】
田崎健太(ノンフィクション作家)
前田幸長(元・プロ野球選手/ロッテ~中日~巨人)
カルロス矢吹(作家)
>>詳しくはこちら
本書はプロ野球球団から「ドラフト1位」の指名を受けて入団した選手の野球人生をクローズアップ。本人への丁寧な取材を通じて、華やかさのみならず躓き、苦労、厳しさ、悔しさ……「ドラフト1位」選手の光と影の両面が描かれている1冊です。プロ野球ファンのみならず、スポーツファンも必見の内容です!
<田崎健太メッセージ>
人を描くという作業は、取材対象者と力士のようにがっぷり四つに組んで勝負するのと似ている。こちらが調べた資料を元にしつこく問い質すことが必要なときも、また、相手が自ら語り出すのを黙って待つときもある。取材者はその機微を心得なければならない。
ただ、この本の取材は少々、状況が違った。事前に資料を読み込むというのは変わらないが、取材自体は楽しい時間だった。
例えば、大越基さん。
ぼくと彼は同時期に早稲田大学に在籍していた。あの時代、早稲田の多くの学生は六大学野球を熱心に応援していた。ただ、慶應大学や明治大学との試合に勝利した後、新宿の歌舞伎町で校歌を大声で歌って騒ぐという一団には馴染めなかった。愛校心というものの中に排他性、嫌みな部分を感じていたからだ。
それはともかく――。
大越さんの入学直後、ぼくの周りの友人たちが彼の名前を呼ぶとき期待の気持ちが込められていたことを思い出す。春季リーグで優勝したときはそれが敬意に変わった。しかし、野球部退部の騒動になると、「大越」と吐き捨てるように口にするようになった。やはり愛校心とは厄介なものだとつくづく思ったものだ。
彼が野球部を辞めた経緯は断片的には知っていた。それをきちんと聞きたいと思っていたのだ。今回の取材で子どもの頃から目標としていたものは甲子園であり、大学野球ではなかったと聞かされて、彼の行動に合点がいった。みなが早稲田のユニフォームに憧れているわけではないのだ。
人にはそれぞれの考え、事情がある。それをじっくりと聞いていく今回の取材は面白いものだった。そして何より、ドラフトが野球選手の人生を劇的に変えてきたことを改めて感じた。ドラフト一位――ドライチの重みは別格であるのだと。
(あとがき、より抜粋)
『ドライチ』
・CASE1 辻内崇伸
・CASE2 多田野数人
・CASE3 的場寛一
・CASE4 古木克明
・CASE5 大越基
・CASE6 元木大介
・CASE7 前田幸長
・CASE8 荒木大輔
・あとがき
(カンゼン/定価:1700円+税/田崎健太著)