11日、平昌パラリンピックのアルペンスキー女子スーパー大回転座位カテゴリーが行われ、村岡桃佳(早稲田大学)が1分36秒10で3位に入り、銅メダルを獲得した。村岡は前日の滑降に続くメダル獲得。金メダルは滑降を制したアンナ・シャッフェルフーバー(ドイツ)が1分34秒76で2冠を達成した。銀メダルはクラウディア・ローシュ(オーストリア)が1分35秒71で手にした。

 

 村岡が連日のメダル獲得。日本勢メダル第1号で、選手団に勢いを付け、自らが乗った。

 

 8人中1番滑走の村岡は「セットが難しかった」と難コースに苦戦した。途中、スキーが雪面から浮き上がる。ヒヤッとする場面もあったが、なんとか凌ぎ切った。1分36秒10でフィニッシュし、後続の結果を待った。

 

 続くローシュに抜かれ、暫定2位に落ちた村岡。さらに4人が滑走を終えても2位をキープした。7番目滑走は滑降金メダリストのシャッフェルフーバー。4年前のソチパラリンピックでは全5種目をコンプリートした大本命である。安定した滑りで1分34秒76でトップに立った。

 

 最後の1人は途中棄権に終わり、村岡の表彰台が決まった。「“まだいけたな”という悔しさもあるが2個目のメダルはうれしい」。あとは複合、回転、大回転の3種目だ。“まだいけたな”と思った悔しさを晴らすチャンスは残されている。

 

(文/杉浦泰介)