22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で「第90回記念選抜高校野球大会」が開幕した。第1日目は開会式の後、3試合が行われた。

 

 第1試合は聖光学院(福島)-東筑(福岡)の対戦だ。序盤早々から互いに点を取り合う展開に。9回表にスクイズと悪送球で2点を勝ち越した聖光学院が5-3で競り勝った。東筑はセンバツ初勝利を目指したが、惜しくも届かなかった。

 第2試合は国学院栃木(栃木)と英明(香川)の顔合わせ。序盤に国学院栃木が3点を先行。4回裏に2点を返されると、そこからは継投でしのぎ切った。英明の2年生エース黒河竜司は9回7安打3失点。139球の力投を見せたが、チームをセンバツ初勝利に導くことはできなかった。

 

 第3試合の明秀日立(茨城)-瀬戸内(広島)は屈指の好カード。明秀日立は2対3と1点ビハインドで迎えた9回表、プロ注目の1番・増田陸のヒットで同点に追いつくと、3番・池田陵人の犠牲フライで勝ち越した。細川成也(横浜DeNA)を兄に持つエースの細川拓哉がその裏をゼロに抑え、明秀日立が春夏通じて甲子園初白星を鮮やかな逆転勝ちで飾った。大会は12日間で争われ、決勝は4月4日に行われる。

 

3月23日(金)
◇1回戦
 石田、9回途中まで力投も守乱に泣く
聖光学院(福島)5 = 110|010|002
東筑(福岡)   3 = 201|000|000

 

 3投手継投で逃げ切り、18年ぶり春勝利
国学院栃木(栃木)3 = 102|000|000
英明(香川)     2 = 000|200|000

 

 土壇場で瀬戸内をうっちゃり、初出場初勝利
明秀日立(茨城)4 = 001|010|002
瀬戸内(広島)  3 = 101|100|000