グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が再びスタートしました。このシリーズでは幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手、元選手と対談。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。リニューアル第1弾として、ボクシングの元WBAスーパーフライ級王者の名城信男選手、喘息の専門医で神戸大学医学部附属病院呼吸器内科・特命教授の西村善博先生との対談を実施。その前編を公開しました!

 当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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 練習後に症状のスイッチが入る

二宮: 名城さんが喘息とは意外でした。発症はいつ頃でしょう?
名城: 覚えていないくらい幼い頃です。体が弱かったので、小学1年からスイミングスクールに通っていました。

二宮: 当時はどんな症状でしたか。
名城: 小さい頃の記憶はあまりないのですが、中学時代は陸上部に所属していて、練習中や練習終わりにスイッチが入ったように症状が出ていました。咳込み始めたのを合図に、気管がヒューヒュー鳴って苦しくなる。この状態が10分〜15分くらい続いていました。

二宮: 何か治療はしていたのでしょうか。
名城: 当時は喘息だという自覚がなくて、ゆっくり呼吸を落ち着かせて症状が治まるのを待つしかなかったんです。気管支炎にもよくかかっていたので、自分の中では、それが当たり前のようになっていました。

二宮: 私は一度、発作が起きると、なかなか咳が止まらず、薬を服用しなくてはなりませんでした。
西村: 名城さんの場合も症状が治まったというのは感覚の問題で、実際には常に喘息の症状が出ている状態だったのでしょう。名城さんの少年時代であれば、吸入ステロイド薬も出てきていましたから、それを継続的に使用していれば、もっと早く症状がコントロールできるようになっていたかもしれません。

二宮: 私もそうでしたが、急激に運動をすると症状が誘発されることがあります。
西村: 運動時の喘息症状は大きく分けると2種類あります。ひとつは運動によって呼吸器の機能が低下することによって引き起こされる運動誘発喘息。もうひとつは慢性的な喘息です。慢性的に気管支に炎症が起きていると、一般の方より呼吸器の働きが悪いですから、激しい運動をすることで余計に症状が出てしまうんです。
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 後編は11月6日に更新予定です。どうぞお楽しみに!
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