(写真:強風の中、6バーディと大きくスコアを伸ばした嘉数。トップタイで予選通過)

 

 25日、男子ゴルフ国内ツアー「~全英への道~ミズノオープンatザ・ロイヤル ゴルフクラブ」の第2ラウンドが行われ、高橋賢、マイケル・ヘンドリー、松村道央、嘉数光倫の4人がトップタイ(4アンダー)で予選を通過した。目下、賞金ランキングトップの谷口徹はこの日、10アンダーとスコアを崩しトータル11オーバーで予選落ち。石川遼は5オーバー(70位タイ)で1打届かず、予選通過はならなかった。

 

 今年からミズノオープンは全長8000ヤード超、「世界基準」を標榜するザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県鉾田市)に舞台を移した。この日はトータル7702ヤードのコースセッティングだったが、最大瞬間風速10.3メートルという強風が選手たちを苦しめた。


 多くの選手がパーキープに苦労する中で6バーディ(2ボギー)とスコアを伸ばしたのが嘉数だった。

 

 1番ホールで残り145ヤードのセカンドショットをピンから2メートルにつけてバーディを奪い、続く2番ホールではグリーン横からチップインバーディ。これで波に乗った嘉数はトータル4アンダー・トップタイで予選を通過した。ツアー全日を通してトップをとったのは嘉数自身、初めてのことだ。

 

「沖縄出身なので強風には慣れている。今日くらいの風はあっちだと微風です(笑)。5月頭にここで行われたクオリファイトーナメントでトップをとったので、このコースが合っているのかもしれません。コースの距離はティーショットではそう気にならないけど、ラフに入れたら距離を実感する。深いラフなのに距離は5番アイアンという、出すだけでやっとという感じなので、とにかく今日はパンチショットを多用して、コンパクトなスイングでフェアウエイキープを心がけました。ツアー初優勝と全英オープンの切符をとれたら最高ですね」

 

 多くのギャラリーを引き連れ、注目度ナンバー1だった石川は、ザ・ロイヤルGCの最長ホール16番(パー5・705ヤード)のティーショットでラフに打ち込むミス。ここでダブルボギーとなりトータル5オーバーで予選落ちした。
「トップが5アンダーで2オーバー、3オーバーならチャンスはあったと思うが、5オーバーにしてしまった。16番のミスの後、ラフが深すぎて刻もうと思ったのですが、それも引っかかってしまいました」と語っている。

 

 明日の3日目からはいよいよコース全長が8000ヤードを超えることになる。上位4名(有資格者を除く)に与えられる全英オープンの出場権をかけた熱戦は、ここからが本番だ。

 


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