グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が再開しました。このシリーズでは幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手、元選手と対談。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。リニューアル第1弾として、ボクシングの元WBAスーパーフライ級王者の名城信男選手、喘息の専門医で神戸大学医学部附属病院呼吸器内科・特命教授の西村善博先生との対談を実施。その後編を公開しました!

当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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 息があがっている時はチャンス

二宮: 幼い頃から喘息だったにもかかわらず、過酷なボクシングの世界に飛び込んだ理由は?
名城: なぜでしょうね(笑)。父がボクシングの盛んな沖縄出身で、小さい頃からよく試合を観に行っていました。それで自然と「ボクシングしたいな」という気持ちが芽生えてきたんです。ただ、父は競輪も好きで、「競輪選手になれ」と言われましたけどね(笑)。

西村: 連打する時には呼吸はしているのでしょうか。
名城: 息を止めるとよくないので、なるべくはそうならないようにしています。ただ、どうしても力を入れて打っていると、無呼吸に近い状態にはなりますね。

二宮: トップボクサーは相手の呼吸を見て、パンチのタイミングを合わせるといいます。息を吸っている時にパンチを打たれると呼吸ができなくなって苦しい。
名城: ボディを打たれると、ものすごく効きますね。ボクシングではなるべく呼吸が乱れてはいけません。相手がハァハァ息があがっている時はチャンス。逆に言えば、なるべくそうならないように12ラウンドを戦い切ることが大切になってきます。

二宮: インターバルがあるといっても、ラウンド中の3分間は休めません。最後まで息があがらないためには、かなりのトレーニングが必要です。
名城: 1対1の戦いなんで、試合中は全く気が抜けませんからね。それがボクシングの魅力と言えるでしょう。

二宮: 体内に酸素が行き渡らないと動いていて苦しくなります。血中酸素濃度のチェックは定期的にしているのでしょうか。
名城: 病院から計測器を借りて測っています。時々、数値が落ちることがあるので、その時は病院で診てもらっています。
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 次回は陸上短距離の塚原直貴選手が2回にわたり、登場します。前編は12月4日に更新予定です。どうぞお楽しみに!
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