グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が好評配信中です。このシリーズでは幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手、元選手と対談。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。今回は日米通算182勝をあげ、昨季限りで引退した石井一久さんと、喘息の専門医で亀田京橋クリニック副院長の金子教宏先生との対談を実施。その後編を公開しました!

 当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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 前向きに継続的な治療を

二宮: 昨年、現役を引退されましたが、シーズンがスタートすると寂しさは出てきませんか。
石井: それはないですね。むしろ、すがすがしい気持ちです。野球に関してはやり遂げたとの思いがあるので、次の人生の中で「これをやった」と胸を張って言えることを探したいなと考えています。過去の実績を引きずって残りの人生を生きたくないので、野球以外で僕の代表作をつくれればいいですね。今、思い描いているのは現役を退いた選手のセカンドキャリアをサポートしたり、スポーツマネジメントをしてみたい。僕は今回、吉本興業に入社して働くことになったのですが、これをきっかけに現役の選手に、こんな道もあると示せるのではないかと思っています。

二宮: 長い野球人生の中には、故障があったり、結果が出なかったりしたこともあったはずです。でも、石井さんの言動をみていると、常に前向きにとらえ、マイナスには考えないようにしていた印象を受けます。
石井: ポジティブシンキングだったのは間違いありませんね。肩を手術した時も麻酔から覚めた瞬間に何の根拠もなく「治った」と思いましたし、打たれて反省しないといけない時も、そのまま前に突き進んでいましたね。ファンやチームメイトには申し訳ない気持ちはありましたけど、失敗したら次の機会で挽回すればいい。だから喘息患者の方も必ず良くなると信じて、治療に取り組んでほしいですね。

二宮: 「病は気から」という言葉もありますからね。継続的に治療すれば、喘息の症状はコントロールできる。喘息でも、決してマイナス思考になる必要はないと、私たちももっと伝えていきたいものです。
金子: 喘息のことをよく知り、自分の状態を理解すれば、適切なアプローチはきっと見つかります。私たち医師も患者さんとともに、症状をしっかりコントロールできるよう、ベストな治療法を見つけていきたいと考えています。また、早期に対処すれば改善する確率も高まりますから、咳が出やすかったり、息切れがする方は、ぜひ専門医の診断を仰いでいただければと思います。
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 次回は元バレーボール選手の大山加奈さんが2回にわたり、登場します。前編は8月6日に更新予定です。どうぞお楽しみに!
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