グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が好評配信中です。このシリーズでは幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手、元選手と対談。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。今回は新体操のフェアリージャパンでロンドン五輪7位入賞を収めた深瀬菜月選手と、喘息の専門医で順天堂大学大学院医学研究科呼吸器内科学助教の原田紀宏先生との対談を実施。その後編を公開しました!

 当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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 年齢を重ねて再発の可能性も

二宮: 現在の症状はいかがですか。
深瀬: 中学時代から症状が落ち着いてきて、今は全く出ていません。

原田: 小児喘息の患者さんが体の成長に伴って、症状が治まってくるケースはよくみられます。成長期で肺や気管支が発達するのに加え、免疫も成長に伴って変化します。人によっては、アレルギー反応が出にくくなります。ただ、良くなったと思っても、年齢を重ねるうちに再び症状が出てくる場合もあるんです。

二宮: 油断は禁物というわけですね。念のため、喘息コントロールテストを実施してみましょう。
深瀬: すべての項目が「全くない」ですね。25点満点です。

原田: 現時点では完全にコントロールできている状況と言えそうです。とはいえ、今後、絶対に症状が起きないとは限らない。風邪などが引き金となって症状が出てくることもあります。「おかしいな」と感じたら、早めに専門医に診てもらうことをお勧めします。

二宮: 現在、深瀬さんは他の代表メンバーと共同生活をしているとか。ルームメイトが気にしないような部屋のほこりなどにも敏感になるのでは?
深瀬: ほこりは気になりますね。ただ、私たちが暮らしているところは、ありがたいことに2日に1回、清掃をしてもらいます。部屋には空気清浄機も設置しています。

二宮: それは素晴らしい環境ですね。ただ、遠征も多いでしょうから、その点は気をつけなくてはなりませんね。
深瀬: 確かに海外に行くと気候も違うので気は遣いますね。

二宮: ホテルや飛行機の中は乾燥していますから、私も出張する際には注意しています。
原田: 飛行機の機内は湿度が低く乾燥している上に、離陸時には気圧が急激に変化するため、喘息が悪化する可能性があります。私の知っている患者さんにも、飛行機に乗るたびに調子が悪くなる方がいらっしゃいました。

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 次回はボクシングで3階級制覇を狙う八重樫東選手が登場予定です。どうぞお楽しみに。
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