テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有が、痛めている右ヒジ靭帯を修復する「トミー・ジョン手術」を受けることを発表した。復帰には約1年を要することから今季の登板は絶望的だ。ダルビッシュはレンジャーズ移籍後3年連続で2ケタ勝利をあげ、今季もチームの中心としての働きが期待されていた。昨季はア・リーグ西地区最下位に沈んだレンジャーズにとっては大きな痛手となる。
 昨年8月に右ヒジの炎症で故障者リスト入りし、シーズン残りの登板を回避したダルビッシュは、今季、開幕投手の有力候補にあがっていた。ところが、現地5日、実戦初登板で右腕に張りを訴え、わずか1イニング12球で降板。検査の結果、右ヒジ靭帯の損傷が判明した。

 ダルビッシュの説明によると、靭帯は切れていない状態だという。だが、シーズン中に靭帯断裂で手術を受ける事態になれば、最悪の場合、来季も棒に振る危険性がある。早期にメスを入れて復帰することでチームへのマイナスを最小限に食い止めたいとの思いが決断につながったようだ。