6日、「FIVBバレーボールワールドカップ2007」(女子)は第2ラウンドがスタートした。タイと対戦した日本は、アジア特有のコンビネーションと粘りに苦戦。それでも3−0とストレート勝ちを収め、通算成績を4勝1敗とした。
(写真:2度目の出場を果たした高校生セッター・河合)

日本 3−0 タイ
(25−19、27−25、25−13)
 FIVBランキング30位ながら、近年力をつけてきたタイ。今年9月のアジア選手権では、日本から唯一1セットを奪った相手でもある。
 そのタイに対し、第1、2セットは「負けられない」という気持ちが強すぎたのか、日本の動きはかたかった。特に第2セットは速いタイの攻撃に振り回され、リードを奪われる。一方、日本の攻撃は単調になり、一本で決めきることができない。特に厳しくマークされた高橋みゆきは思うようにスパイクが打てずに苦しめられた。一進一退の攻防が続き、最後はなんとか日本が逃げ切ったが、会場内には重い空気が流れていた。

 しかし、10分間のインターバルの間に気持ちを吹っ切った日本は、第3セットは得意の速いバレーを徐々に取り戻し始めた。特に第2セットの後半から高橋の調子が戻り始めたことで、攻撃パターンの幅が広がり、タイの守りを崩しにけたことが大きかった。
 最後は今大会2度目の出場となった17歳の河合由貴の活躍などでポイントを連取した日本が、このセットも奪い、3−0のストレートでタイを下した。

 これで通算成績を3勝1敗とした日本。イタリアに3−2で惜敗し、同じく3勝1敗となったセルビアを得点率で上回り、4位となった。明日は未だ1試合も落としていない強豪・イタリアと対戦する。
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