スラッガーの条件 上田 哲之 2011年5月6日 スラッガーの条件2015-10-05T13:32:10+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 その男の練習なら見たことがある。 荒涼とした河川敷のような草原が広がるところ。野の果ては川につらなるのだっただろうか。 コーチが上げるトスを、目いっぱいひっぱたく。いや、打撃する。打球は、はるか野の 続きを読む
茫然と、野球を見る 上田 哲之 2011年4月1日 茫然と、野球を見る2015-10-05T13:32:10+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 東京で生活をし、野球を見る。茫然と、野球を見る。 たとえば、センバツ第4日目、第3試合(3月26日)を見た。国学院久我山−九州学院戦。久我山のエース川口貴都は180センチ、82キロの2年生。しっかり 続きを読む
投げろユーセイ! 打てドウバヤシ! 上田 哲之 2011年3月4日 投げろユーセイ! 打てドウバヤシ!2015-10-05T13:32:10+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 まだ3月になったばかりのウイークデーのナイトゲームだというのに、観衆なんと3万4722人! 3月2日に行なわれた東京ドームの埼玉西武−巨人オープン戦である。 観る側の期待値がいかに高かったかの証左だ 続きを読む
優勝への弧 上田 哲之 2011年2月4日 優勝への弧2015-10-05T13:32:10+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 この緩やかに弧を描くような軌道は、どこかで見た覚えがある――。 瞬間的にそんな記憶の断片をたぐりながら、長友佑都(インテル)のセンタリングを眺めやったような気がする。 長嶋茂雄さんだったら、「センタ 続きを読む
まっすぐな日本野球に 上田 哲之 2011年1月7日 まっすぐな日本野球に2015-10-05T13:32:10+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 「ハムユウ」をご存知だろうか。「ハマユウ」じゃないですよ。「ハマコウ」でもない。人並みにケータイなぞでニュースをチェックしていると、最近、しょっちゅう、この言葉を見かける。正確に書くと、下は漢字になっ 続きを読む
日本シリーズは面白かったか 上田 哲之 2010年12月3日 日本シリーズは面白かったか2015-10-05T13:32:10+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 どうなっているんでしょうねえ、日本の政治は。いや、あわてて申しそえますが、私は政治にも経済にも、きわめてうとい人間である。当欄で表明するほどの政治信条、見解など、何も持ちあわせていない。 ただ、民主 続きを読む
投手の時代の到来 上田 哲之 2010年11月5日 投手の時代の到来2015-10-05T13:32:10+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 今年のポストシーズンは準決勝が面白かった。というと、3位千葉ロッテが、ペナントレースで優勝した福岡ソフトバンクを下した“下克上”に、痛快な感情を抱いた方が賛同なさるかもしれない。実は、そっちではない 続きを読む
二人のエース 上田 哲之 2010年10月1日 二人のエース2015-10-05T13:32:10+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 心なしか、両者ともやや調子が悪いように見えた。いや、絶好調時と比べれば、明らかに出来はよくなかった。 それでも、試合結果は1−0である。2010年の日本のプロ野球を語る時、やはりこの両エースの投げ合 続きを読む
日本野球の系譜学 上田 哲之 2010年9月3日 日本野球の系譜学2015-10-05T13:32:10+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 今シーズン前半の日本球界の話題を独り占めしたのは前田健太(広島カープ)だった。彼の持ち球をご存知だろうか。ストレート、カーブ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップ、カットボール……。もう少し簡略に 続きを読む
もうひとつの監督論 上田 哲之 2010年8月6日 もうひとつの監督論2015-10-05T13:32:11+00:00 上田哲之「プロ野球哲学」 もうだいぶ以前のことのような気がするが、サッカーW杯南アフリカ大会が閉幕して間もない頃、釜本邦茂さん(日本サッカー協会名誉副会長)のこんなインタビュー記事が出ていた。<岡田監督は、オシムさんから続く 続きを読む