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二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」 - Page 25

熱砂のバトル 佐伯美香

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

「ビーチバレーに転向してから性格が悪くなりましたね。いかに相手を騙せるかっていうゲームですから……」 冗談めかして佐伯美香は言い、こう続けた。「わざとこっちに打つよ、と見せかけておいて実は反対に打った
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開花した才能 城島健司<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

「この人は右に曲がるのか、それとも左に曲がるのか。最初のうちはわからなかったのですが何度もやっているうちにピタッと当たるようになってきた。コツを心得ると意外に簡単で、歩き出す前、爪先がちょっと左を向い
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開花した才能 城島健司<前編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

「永井さんと星野さんがいなければリーグ優勝はできなかったんです。もし、ここで打たれたとしても、誰も文句は言いませんよ」 日本シリーズが始まる前、福岡ダイエーホークスのキャッチャー城島健司は3戦目、4戦
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甦ったトス 〜竹下佳江〜<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 一柳はJTを率いて6年目のシーズンを迎えようとしていた。自らもセッター出身ということもあり、早くから竹下の能力に目をつけていた。 また当時のJTにはセッターが西堀育実だけしかおらず、Vリーグに昇格す
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甦ったトス 〜竹下佳江〜<前編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

「あなたはもういらない」 人間、こういわれるほど辛く悲しいことはない。 自らの存在が否定されるばかりでなく、居場所すら失われるのだ。「あのときは心も体もボロボロでした」 苦い記憶を噛み殺すように竹下佳
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先駆者の流儀 松下浩二

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 プロ卓球選手。 日本でたったひとりの肩書きである。 正式に言えばレジスタード・プロプレーヤー(認定プロ選手)。日本卓球協会が86年に競技者規定を設けて以来、初めてその適用を受けた。「日本では自分ひと
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苦境と栄光 内柴正人

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 お家芸と呼ばれる柔道にあって、鬼門と呼ばれるクラスが男子66キロ級だった。 旧65キロ級時代含め、世界の層が厚いこのクラスで、日本人が五輪で金メダルを獲得したのは‘84年ロサンゼルス大会の細川伸二ま
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巨人・松井秀喜の、“進化する怪物”<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 そして今年、最も変わったと思われる点はレベルスイングの時間が長くなったということである。ダウンスイングでボールをとらえにいき、レベルの部分でボールに力を伝え、最後、アッパースイングでボールを運び去る
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巨人・松井秀喜の、“進化する怪物”<前編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 草野球に、ひとり元プロ野球選手がまじると、たとえホームランを打たなくても、バットの振りの速さやスイングの音だけで彼我の違いが実感できるものだ。 ちょうど今、ジャイアンツの松井秀喜がそんな感じである。
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背番号「3」の再臨<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 26年ぶりの「背番号3」を目の当たりにして、なぜ、少年時代、あれほどまでに長嶋茂雄が好きだったのか、やっと謎が解けた。つまり「背番号3」は躍動の象徴だったのだ。「3」という背番号そのものが美しいので
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