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第589回 五輪招致の切り札に「世界の三浦雄一郎」を

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 成熟した大会として高い評価を得た2012年ロンドン五輪・パラリンピック。招致委員会会長を務めたのは、陸上の男子1500メートルで80年モスクワ、84年ロス大会を連覇した世界的な中距離走者セバスチャン
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第588回 「競争」で成長すべき、今後のJリーグ

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎(現日本サッカー協会最高顧問)には、リーグ誕生前から折に触れてインタビューを行ってきた。1年目のシーズンが終わった直後だから93年の冬だ。「20年後、Jリーグはどうな
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第587回 小橋の「過剰なプロレス」はひとつの到達点

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 桃から生まれた「桃太郎」ほど日本人に愛され、親しまれているおとぎ話は他にあるまい。道中で遭遇したイヌ、サル、キジを従え鬼ケ島に鬼退治に行き、颯爽と宝物を持ち帰る。絵に描いたような勧善懲悪の物語である
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第586回 ゴルフ界にも残る根本陸夫の“資産”

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「これは僕の人生観なんだけどな」。根本陸夫はギロッと目をむき、未熟なインタビュアーの表情が強張っていると見るや、一転、険しい視線を解いて諭すように言った。「人間、墓場には何も持っていくことができない。
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第585回 100M10秒01・桐生が持つ“ミクロの体感”

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 伊東浩司が10秒00を叩き出したのは1998年12月のことだ。バンコクアジア大会準決勝が、その舞台だった。実はフィニッシュ直後のゴールタイマーが示した数字は「9.99」。会場がひとしきり沸いた直後に
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第584回 野球五輪復帰へ、7回制は短絡的

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 清原和博が西武からFA宣言した時のことだ。当時、阪神の監督だった吉田義男は、交渉の席で「縦じまのユニホームを横じまに変えるぐらいの意気込みで来ている」と力説して、虎党の一部からヒンシュクを買った。 
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第583回 直視すべき現実、「パニック・オン・ロード」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 チャールトン・ヘストン主演の「パニック・イン・スタジアム」はスポーツ愛好家にとっては“白昼の悪夢”とでも呼ぶべき後味のよろしくない映画である。 とある日曜日。場所はロサンゼルスのメモリアル・コロシア
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第582回 巨人、58年ぶりの勝率7割台への期待と懸念

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 プロ野球公式戦のスケジュールは同一球団との3連戦をベースに成立している。3つのうち2つを勝てば勝率6割6分7厘。かなりのハイアベレージだ。 昨季の巨人は3・4月、9勝13敗2分けと出遅れながら、終わ
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第581回 “ミスター社会人”西郷にも栄誉賞を

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 都市対抗野球の予選が始まる前に、どうしても会っておきたい人物がいた。社会人野球のホンダに所属する西郷泰之である。 彼は“ミスター社会人”と呼ばれている。 東京の日本学園高を卒業後、三菱自動車川崎(後
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第580回 世界王者の価値下落に歯止め策必要

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 金融緩和ならぬタイトル緩和である。長い間、WBA(世界ボクシング協会)とWBC(世界ボクシング評議会)の2団体しか認めてこなかったJBC(日本ボクシングコミッション)がWBO(世界ボクシング機構)、
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