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「強さ」とは何か

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 こうの史代『この世界の片隅に』(上・中・下、双葉社)に、このような言葉が出てくる。 うちはその記憶の器として この世界に在り続ける しかないんですよね 余計な論評は差し控える。実は、この前段に配され
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田中将大を鑑賞する

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 人は何のために野球を見るのか。別になにやら高尚な議論を始めようというのではありません。要は楽しいから見る。気持ちがいいから見る。ひいきのチームが勝ったら人生が幸せになるから見る。人間、やっぱり幸せに
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10割打者の瞬間

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 岩村明憲が二盗を敢行した時、あなたはどう感じただろうか――。 もちろん、WBC決勝、日本対韓国戦10回表の、あの有名なイチローの打席の話である。 たしかに、「へぇ、思い切ったことするなぁ」とは感じた
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球数制限と15秒ルール

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 さあWBC。ここまできて、余計なことを言っても始まらない。松坂大輔もイチローもダルビッシュ有も村田修一も、誰もが力を発揮して勝ち進むことを祈る。今は、ひたすら日本代表を応援したい。 開幕までの強化試
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誇りと夢

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 キャンプイン直前だから 少々古い話になるが、ダルビッシュ有(北海道日本ハム)が中田翔(同)を叱ったそうだ。「腹筋はやっているけれど、走ってないな」「筋肉も触ったけれど、あれじゃ駄目。(試合では)使え
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WBCの考え方

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 松坂大輔(レッドソックス)、ダルビッシュ有(北海道日本ハム)、岩隈久志(東北楽天)という先発3本柱は、さすがにそこそこ通用するのではないだろうか。もちろん、3月に開催される第2回WBCの話である。 
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大逆転劇の「見果てぬ夢」

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 前回、今年の日本シリーズは、どうも観ようという気分が盛り上がらない、と書いた。11月は野球シーズンではない。ペナントレース、クライマックスシリーズ、日本シリーズの日程の間隔を詰めないと、観る側も間延
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代表監督問題が訴えかけるもの

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 日本シリーズをごらんになっているだろうか。実は、あまり熱心に見ていない。こんなこと、ものごころついて以来、初めてかもしれない。 理由ははっきりしている。要するに、観る側が間延びしてしまったのである。
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クライマックスシリーズの功罪

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

「自分の力不足。(略)相手より自分の力がなかった」「失敗したらどうしようって…。失敗するわけないんですけどね」 このふたつの言葉は、わずか一カ月ほどの時をへだてて、同じ投手から発せられたコメントである
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新しい日本代表のために

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 マウンドには日本のエース・ダルビッシュ有(北海道日本ハム)。右打席に迎えるのはキューバの至宝・4番ユリエスキ・グリエル。2−0と日本リードの4回裏。1死1塁の場面である。 ?外角高目 ストレート フ
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