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二宮清純「プロ野球の時間」

第721回 大谷翔平のメッセージを読み解く

 投げても打っても驚くことばかりの大谷翔平(エンゼルス)だが、その立ち居振る舞いが、また素晴らしい。<この原稿は2021年5月31日号『週刊大衆』に掲載されたものです> 5日(日本時間6日)、本拠地の
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二宮清純「唯我独論」

第1001回 偏見への挑戦 大谷はベースボールの“救世主”か

 空はどこまでも青く晴れ渡っているのに、心はすっぽりと深い霧に覆われたまま。今年もまた、さえない大型連休を過ごしている。会食はご法度、不要不急の外出もまかりならん、とあらば、テレビの前でゴロゴロするし
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二宮清純「スポーツのツボ」

第197回 差別に勝利した男 H・アーロン逝く

 メジャーリーグ歴代2位の通算本塁打(755本)を記録したハンク・アーロンが1月23日(現地時間22日)、86歳で世を去った。 ホームランばかりが注目されるアーロンだが、通算2297打点、通算6856
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二宮清純「プロ野球の時間」

第715回 野球の伝道師よ、永遠なれ!(トミー・ラソーダ)

 93歳での旅立ちだから、日本風に言えば大往生だろう。 ロサンゼルス・ドジャースで21シーズンにわたって監督を務めたトミー・ラソーダが1月7日(日本時間8日)、心臓発作によりロサンゼルス近郊の病院で息
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二宮清純「唯我独論」

第987回 ブレーブスかハンマーズか――天国でアーロンは何想う

 さる22日(日本時間23日)に86歳で世を去ったハンク・アーロンは、 23シーズンに及ぶメMLBでのキャリアのうち21シーズンをブレーブス(ミルウォーキーとアトランタ)でプレーしている。MLB歴代2
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二宮清純「プロ野球の時間」

第708回 変化球で打者翻弄 ダルビッシュ劇場

 日本人初のサイ・ヤング賞が有力視されるダルビッシュ有(カブス)はボールに魔法をかけることのできるマジシャンである。 フォーシームを含め、11種類の球種を持つと言われる。まるで腕のいい大工の工具箱をの
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二宮清純「唯我独論」

第971回 「遊ぶ人」こそ勝者 ダルのサイ・ヤング賞が証明に

 犬が人間を噛んでもニュースにはならないが、人間が犬を噛んだらニュースである――。米国の小説家ジェシー・L・ウィリアムズの小説『盗まれたストーリー』に出てくる一説だが、その伝で言えば、これは大ニュース
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二宮清純「唯我独論」

第967回 「巨人の星」にも登場“核弾頭”よ、安らかに

 1968年といえば、川上巨人が4連覇を達成した年だ。同年秋の日米野球で58年以来、2度目の来日を果たしたのが67年に続いてナショナル・リーグを制覇したセントルイス・カージナルスである。「巨人・大鵬・
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二宮清純「プロ野球の時間」

第699回 米国の国民的娯楽 MLBに分断の芽

 新型コロナウイルスの感染拡大が最も深刻なのは米国だ。 日本時間5月20日午前現在、死者数は9万1800人を超え、感染者数は約150万人。ドナルド・トランプ大統領は「真珠湾攻撃よりも、世界貿易センター
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二宮清純「唯我独論」

第953回 トルネードのように 白球よ空気を変えろ

 公正中立が求められる取材者にも思い入れの強い選手はいる。私にとって実質的なMLBのパイオニアである野茂英雄は、そんな選手の代表格だ。彼の前に道はなかった。彼が分け入った獣道が、やがてアスファルトを敷
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