かつてオリックス・バファローズでも指揮を執ったテリー・コリンズ監督が率いるメッツに、新たなエースが台頭して全米的な話題を呼んでいる。
新星の名は、マット・ハービー。昨季にデヴューした24歳の本格派右腕は、今季ここまで4勝0敗、防御率1.44と、ほぼ完璧な投球を続けてきた。193cm、102.1kgの恵まれた体格から投げ下ろす速球、スライダーは威力十分。5月7日のホワイトソックス戦では7回まで完全試合を続け、老舗「スポーツ・イラストレイテッド」誌でも表紙を飾った。
(写真:ハービーは瞬く間に全米的なセンセーションを巻き起こした)
4月最後となった30日のアストロズ戦は、今季ここまでのヤンキースの足取りを象徴するかのようなゲームだった。
先発した黒田博樹は立ち上がりは制球に苦しみ、3回までに67球を投げる厳しい内容。毎回のように得点圏に走者を背負う投球を観る限り、長く辛い夜になってしまうかと思われた。
(写真:すっかり右のエースとして確立した黒田の1年を通じた活躍も必須だ Photo By Kotaro Ohashi)
【注目の一戦はリゴンドーの完勝】
“スーパーバンタム級の頂上決戦”と評判を呼んで4月13日に行なわれたWBO世界同級王者ノニト・ドネア対WBA世界王者ギジェルモ・リゴンドーの一戦は、ふたを開けてみればリゴンドーの圧勝に終わった。
序盤にミドルレンジからカウンターを打ち込んで相手を警戒させ、中盤は足を使ったアウトボクシング。そして終盤11ラウンドから再びペースを上げたキューバ人は、最終ラウンド、右目が腫れて塞がりかけたドネアに容赦ない左を浴びせて試合を締めくくった。
(写真:ドネア有利の予想を覆すリゴンドーの完勝だった Photo by Kotaro Ohashi)
【ダルビッシュは“エース”へと進化するのか】
2013年MLB最初の“マスターピース(絶品のパフォーマンス)”は、レンジャーズの開幕2戦目に先発したダルビッシュ有よりもたらされた。
4月2日のアストロズ戦で、ダルビッシュはなんと9回2死までパーフェクトを続ける快刀乱麻。最後の最後で無名選手にセンター前ヒットを許して大記録達成はならなかったものの、14三振を奪うほぼ完璧な投球で全米を騒然とさせた。
(写真:全米各地で熱い戦いの火蓋が切られている)
第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)もそろそろ佳境を迎え、現地時間3月15日には決勝トーナメントに進出する4チームが出揃う。
1組から日本、オランダが勝ち進んだのに続き、14日にはドミニカ共和国がアメリカ合衆国を下して準決勝進出決定。さらに15日にはアメリカ、プエルトリコが最後の椅子を争い、翌日には順位決定戦が行なわれる。
(写真:終盤までもつれる熱戦が多い今大会も残り数試合)








