「なんでや?」
選手たちが野球賭博に関与しているかもしれない。その情報を聞いた時、僕は自分の耳を疑いました。我々が仕事にしている野球、そして目標としているNPBを賭け事の対象にするとは考えもつかなかったからです。ましてや僕たちの給料はファンやスポンサーからいただいているもの。その貴重なお金を賭け事に使うなんて……。日頃から好きな野球で、お金をいただいていることへの感謝を持ってプレーするよう言ってきただけに、信じられない思いでいっぱいでした。
関西独立リーグは経営難のため、明石では6月から給与が支払えない状況に陥っています。5月の給料が一部しか振り込まれなかった時点で、資金繰りが厳しいことは薄々感じていました。私自身は年金がありますから無給でも何とかなりますが、選手たちは生活が成り立ちません。大量に選手が辞めてしまうのではないかと心配していました。
リーグが開幕して、早いもので3カ月近くが経ちました。新規参入チームの大変さは覚悟していたつもりでしたが、予想以上に四苦八苦しています。選手育成にしても、球団運営にしても、どうしても準備不足でスタートした部分は否めません。それゆえにおもしろいところもあるのですが、やはり苦労のほうが先にきてしまいます。
ここまでの成績は6勝12敗2分の最下位。なかなか思い通りにいかない戦いが続いています。最大の誤算は先発の軸に考えていた北岡紘行(元神戸)の故障です。開幕戦で勝利をあげ、4試合に先発して2勝1敗。安定した内容をみせていただけに、痛い離脱となりました。現在は復帰したものの、まだ長いイニングを任せられる状態ではなく、先発陣はコマ不足が続いています。ゴールデンウィーク中には3試合連続2ケタ失点。引き分けを挟んで7連敗と投手陣が総崩れになっていました。
開幕から約1カ月で6勝3敗の首位。成績だけみれば、まずまずの戦いができています。特に野手はケガ人も出る中、代役で出た選手がうまくカバーし、チーム力が高まっているのを感じます。一方、ピッチャーは力のある数人に頼らなくてはいけない現状です。控え投手にも可能な限りチャンスを与えたいのですが、接戦が多く、なかなかレベルアップの機会がありません。






