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Jから失われた「サッカーは興行」という哲学

 メッシが出現する以前の「世界最高のスター」と言えば、多くの人が彼の名前をあげたはずである。 ロナウジーニョ。 母国ブラジルに戻ってプレーしていた彼がアトレチコ・ミネイロを退団するというニュースを聞い
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ブラジルの苦い惨劇が良薬になるとは限らない

 良薬は、苦い。それはわかる。ならば、苦いものは、良薬なのだろうか。いまだかつて味わったことがないほど苦い薬は、空前絶後の効果が期待できる薬なのだろうか――。 初めてセルジオ越後さんにお目にかかった2
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協会の見切り発進は現場に深刻な衝突生む

 今年の春、フィリップ・トルシエはマレーシア代表監督にほぼ内定していた。 金銭的な条件に問題はまったくなかった。何しろ、昨年FC琉球から月15万円程度しかもらえていなかったマレーシア人選手を、年俸30
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爆発的な歓喜も、絶望的な痛みも日本を強くする

 実を言えば、いままでで一番ドキドキしている。 初めて日本がW杯に出場した98年の時は、あの舞台にたどり着いただけで感無量になってしまっている自分がいた。なので、もちろん頑張ってほしかったし、勝っても
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「世界一」という意識の共有こそ本田最大の功績

 すごく日本人になってるな、と思った。おかしな表現で恐縮だが、コスタリカ戦での本田を見た率直な印象である。 本田はもちろん日本人だが、誰よりも自分自身の中に潜む日本人の欠点と戦ってきた男でもある。国際
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震災をきっかけに灯った「日本人」であることの誇り

 ポルトガル語でEstamos japones。英訳すればWe are Japanese。この言葉の持つ意味が、ずいぶんと変わった4年間だったように思う。 4年前まで、サッカーの世界において「わたした
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リーガの最終節決戦は「世界的行事」

 先日、ヤクルトの小川監督は巨人戦を前に「ザッケローニ監督のように攻撃的に行きたい」とコメントしたという。プロ野球の監督が、サッカーの監督を例としてあげる。サッカー好きであると同時に、野球好きでもある
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国内組に広がる代表意識は大きな進歩

 W杯開幕まであと1カ月あまりとなった。来週の頭には、ブラジルへ行く日本代表のメンバーが決まる。いよいよ、W杯モード突入である。 それにしても、4年前を思うと隔世の感がある。あの時、Jリーグ関係者は本
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スペインの変化を痛感させられた黙祷

 最初、わたしには意味がわからなかった。なぜ2人の若者が親しげに笑っているだけの写真が、スポーツ新聞の1面トップに来るのか。たとえその2人が、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったラウルとデラペーニャであっても
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