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二宮清純「プロ野球の時間」

第414回 捕手のFA移籍は「頭脳流出」だ

 シーズンオフに入り、2人のキャッチャーにFAの話題が出ている。 広島の石原慶幸と西武の細川亨である。 今季の成績は以下のとおり。 石原 122試合、打率2割6分3厘、41打点、8本塁打。 細川 11
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「伝説」の継承者 粟生隆寛

 プロデビュー後14戦無敗のままフェザー級日本王者となった粟生隆寛は、わずか24歳の若さで世界のベルトを巻いたエリートボクサーだ。現在は階級を上げ、2階級制覇を目指しており、26日のWBC世界スーパー
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第461回 白鵬 今こそ「木鶏」から離れ再出発を

 振り返って思えば、結び前の大関・把瑠都の波離間投げが大波乱の呼び水だったのか。横綱・白鵬の連勝記録が63で止まった。 稀勢の里が得意とする左四つ、右上手の体勢にさせてしまったところで余裕が消えたよう
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二宮清純「プロ野球の時間」

第413回 日本一のカギは「つなぎの4番」の決定力 千葉ロッテ・サブロー外野手

 千葉ロッテと中日の日本シリーズは第7戦にまでもつれ込み、4勝2敗1分けでロッテが5年ぶり4回目の日本一に輝いた。 カギとなったゲームは第6戦である。3勝2敗とロッテが王手をかけていたものの、残り2試
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第460回 日本一ロッテに理想の生態系を見た

 多様な生物を守り、生息環境や生態系を保護する――。この10月、名古屋市で行なわれた「COP10」(生物多様性条約締約国会議)のテーマだが、これがそっくり野球にも当てはまることを証明したのが日本一にな
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二宮清純「プロ野球の時間」

第412回 価値ある高田監督の「辞任劇」

 ゲームにたとえていえば敗戦処理が勝利投手になったようなものか。 監督代行就任時には19もあった借金を完済し、4つの貯金を積み上げたのだから、シーズン終了を待って「代行」の2文字が取れたのも当然である
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第459回 工夫と鍛錬+少しの偶然が球速を伸ばす

 一冬越すと、いきなり球速が15キロも速くなっていた。ウソのようなホントの話だ。  近鉄に西川慎一というサウスポーのリリーバーがいた(その後、阪神−広島)。97年には51試合、98年には61試合に登板
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二宮清純「プロ野球の時間」

第411回 ダンディーに泥臭く……理論派の鬼コーチ 巨人・川口和久投手総合コーチ

 広島、巨人で主に先発投手として活躍したサウスポーの川口和久が巨人の投手総合コーチに就任した。1軍、2軍を横断的に見ることになりそうだ。 川口は昨年と今年、臨時投手コーチとして春季キャンプ中、巨人の若
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第458回 国民感情よりソロバン勘定のテレビ局

「地球の裏側にもうひとつ別の野球があった」。そんな名言(迷言)を残して日本を去ったのが「赤鬼」と呼ばれた元ヤクルトのボブ・ホーナーである。 それにならっていえば、私が少年の頃、日本にはセ・リーグとは別
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