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第414回 危険で甘美な長谷川の「神の距離感」

 ボクサーにとって必要なものは何か。スピード、打たれ強さ、パンチ力…。どれも必要だが最も大切なのは「距離感」ではないか。さる18日、10度目の防衛に成功したWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積こそは「
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二宮清純「プロ野球の時間」

第366回 どん底の「仕分け」は四球の削減から 横浜・尾花高夫監督

 投手コーチとして千葉ロッテ、ヤクルト、福岡ダイエー(現ソフトバンク)、巨人の4球団を渡り歩き、7度のリーグ優勝、4度の日本一に貢献したのだから「優勝請負人」といっても過言ではあるまい。 2年連続最下
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松井秀喜とイチロー――海を渡ったライバル物語<前編>

 マリナーズのイチローが「天才」と呼ばれるのは、こうした芸当をいとも簡単にやってのけるからだろう。 3月7日(現地時間)のジャイアンツ戦、イチローはサウスポーのスコット・エアーから右中間スタンドに特大
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第413回 西村新監督がまずやるべき“脱ボビー”

 自分の色を出すということは、すなわち前任者の色を消すということでもある。前任者が偉大であればあるほど、それを急がなければならない。自分の目指す野球とは何か。新監督はメッセージを明確に選手たちに伝える
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第412回 プラスにならない“やましきリップサービス”

 やましき沈黙――。聞いていて背筋が凍るほど衝撃的な証言だった。 NHKがこの8月に放送した「日本海軍 400時間の証言」の一場面。誰もが太平洋戦争は無謀だと知りつつ、止められなかった。「自分の意見を
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二宮清純「プロ野球の時間」

第364回 準硬式から育成という「隠れたエリート」 巨人育成ドラフト5位・神田直輝投手

 今秋のプロ野球ドラフト会議では83人の選手が指名を受けた。最後に名前を呼ばれたのが、ジャイアンツ育成5位の神田直輝である。 彼が異色なのは国立大学の教育学部出身というだけではない。準硬式の野球部員な
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川口和久vs.西武ライオンズ――「最高のボールとは何か」<後編>

 いくつか疑問が残る。ワンポイントではあったにしろ、なぜあの場面で疲れの残っていた川口をリリーフに起用したのか。ライオンズの森監督は「これで最終戦に川口は使えない」と判断し、「広島が勝ちに来てくれたの
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第411回 常に世界を意識させる稲盛語録

 カリスマと呼ばれる人物が近年、めっきり少なくなった。政治の世界においてしかり、経済の世界においてしかり、スポーツの世界において、またしかり。 そんななか威風あたりを払っているのが京セラ創業者で現名誉
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二宮清純「プロ野球の時間」

第363回 横浜・尾花新監督のミッション

 ピッチングコーチ出身でチームを日本一に導いた監督といえば1990年代以降では98年の横浜・権藤博監督と埼玉西武・渡辺久信監督の2人しかいない。「野球は8割方、投手力で決まる」と言われながら、ピッチャ
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