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打倒神戸製鋼 57点差の逆転劇 土田雅人<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 試合後のレセプションで神戸の伊藤剛臣に、こう言われたんです。「土田さん、悔しくないのですか。ラグビーは勝ち負けですよ」って。 その言葉を聞いて、急に悔しさが込み上げてきた。それでも、その時は「いや、
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打倒神戸製鋼 57点差の逆転劇 土田雅人<前編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 エリート軍団といわれながら、ここぞという局面で勝負弱さがのぞき、神戸製鋼や三洋電機に、ことごとく煮え湯を飲まされてきたサントリーを初の日本一に導いたのが33歳の時。青年指導者としての鮮烈なデビューだ
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望郷のターフ 御神本訓史

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 騎手わずか9人という、日本一小さな競馬場が昨年の夏、55年の歴史に幕を閉じた。 島根県、益田市営競馬場。 最終日となった8月18日には、1日としては過去最高の4621人が入場し、馬券の売り上げ高も6
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アヤックスの機能美が破綻するとき。<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 後半に入っても、ピッチの風景は変わらない。アヤックスが7割近くボールを支配し、グラウンダーで短いパスを素早くつないでグレミオDF陣をペナルティエリア内に封じ込める。時折、ハーフコートマッチの様相を呈
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アヤックスの機能美が破綻するとき。<前編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 フットボールはチェスに似ている。いや、チェスはフットボールに似ている、といった方が正しいかもしれない。 父親が子供にチェスを教える時、最初にいう言葉はいつも決まっている。「あらゆる局面で数的優位をつ
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拳に秘めた決意 川嶋勝重

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 プロボクサーの川嶋勝重は、いつものように自らが運転するライトバンで米を配達していた。プロボクサーとはいっても、ファイトマネーだけで生活できる選手は、世界チャンピオンなどほんの一握り。川嶋も例に漏れず
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森・西武野球は何を残したか<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 92、93年と2年連続で日本シリーズを戦った森祇晶と野村克也。イメージで語れば前者が「勝負の鬼」であるのに対し、後者は「野球の鬼」である。将棋の世界でいえば、大山康晴名人と升田幸三名人の関係に似てい
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森・西武野球は何を残したか<中編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 西武で11年間にわたってピッチングコーチを務めた八木沢壮六(現千葉ロッテ監督)が森野球を分析する。「森さんの野球は、まず1点をとる野球。森さんは“守りの野球”を標榜していますが、点が入ってないことに
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森・西武野球は何を残したか<前編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 日本シリーズ20連勝という森監督の不敗神話にピリオドが打たれた。このシリーズ、ライオンズは先取点を奪った3試合を全てものにし、先取点を奪われた4試合を全て失った。結論をいえば、今年のライオンズには試
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「魔術師の告白」。 星野伸之<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

星野 何となくコツを覚えたきっかけは、フォアボールを避けようとしたことです。たとえばワンスリーやノーツーというカウントで、一番嫌うのは、バッターにボールを見送られることです。フォアボールになってしまい
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